作曲：カルロス・ラファエル・リベラ
Composed by CARLOS RAFAEL RIVERA
（米Maisie Music Publishing）
Date of Birth: 1970/8/18
Place of Birth: Washington, District of Columbia, USA
Mini Biography:
A protégé of Randy Newman, Carlos Rafael Rivera earned a DMA in Composition at USC's Thornton School of Music, where he studied with Donald Crockett and Stephen Hartke. His work for Film and TV includes scores for Netflix's "The Queen's Gambit", starring Anya Taylor-Joy, the Emmy Award-Winning "Godless", directed by Scott Frank and produced by Steven Soderbergh, starring Jeff Daniels and Michelle Dockery, as well as Universal Pictures' "A Walk Among the Tombstones", starring Liam Neeson. As a guitarist, he has performed onstage as opening act for The Who at the Hollywood Bowl; recorded studio sessions for Island/Def Jam, and Universal Records; and had songs featured on Netflix's "Firefly Lane", ABC's "Scrubs", MTV, and VH-1. His work for the performing arts has been featured by some of the most prominent ensembles and soloists, including Arturo Sandoval, Colin Currie, Chanticleer, Cavatina Duo, the Chicago Sinfonietta, the American Composers Orchestra, and the Los Angeles Guitar Quartet; commissioned by the Simon Bolivar Youth Symphony and the American Wind Symphony; recorded by Varese-Sarabande, BMG, Warner, Sony, Naxos, and Cedille labels; and awarded by the Herb Alpert Foundation, the Guitar Foundation of America, BMI, and twice by ASCAP. He has served as Composer-in-Residence with the Miami Symphony Orchestra, and was a musical consultant for "Invitation to World Literature", an educational series funded by the Annenberg Foundation and produced by WGBH. He is a voting member of the Television Academy (Emmy's), the Recording Academy (Grammy's), the Society of Composers and Lyricists (SCL), and is a sought out guest composer and lecturer throughout the globe. He is Assistant Professor and Director of the Media Writing and Production Program at the acclaimed Frost School of Music at the University of Miami.
Representation for Motion Pictures and Media:
Bradley Rainey at William Morris Endeavor Entertainment
Phone 310-285-9000
Official website of Carlos Rafael Rivera: https://carlosrafaelrivera.com/
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（TV）クイーンズ・ギャンビット THE QUEEN'S
GAMBIT 作曲：カルロス・ラファエル・リベラ |
2020年製作のアメリカのテレビ・シリーズ（全7話／2020年10月23日よりNetflixで全世界配信）。監督は「愛と死の間で」(1991)「冷たい月を抱く女」(1993)「アウト・オブ・サイト」(1998)「マイノリティ・リポート」(2002)「ザ・インタープリター」(2005)「LOGAN／ローガン」(2017)等の脚本や「誘拐の掟」(2014)等の監督・脚本を手がけているスコット・フランク（1960〜）。出演はアニャ・テイラー＝ジョイ、クロエ・ピリー、ビル・キャンプ、マルチン・ドロチンスキ、マリエル・ヘラー、トーマス・ブロディ＝サングスター、モーゼス・イングラム、ハリー・メリング、イスラ・ジョンストン、ヤニナ・エルキン、マシュー・デニス・ルイス、ラッセル・デニス・ルイス、パトリック・ケネディ、クリスティアン・サイデル、ジェイコブ・フォーチューン＝ロイド他。「ハスラー」(1961)「地球に落ちて来た男」(1976)「ハスラー2」(1986)等のウォルター・テヴィス（1928〜1984）の原作『The
Queen's Gambit』を基にスコット・フランクが脚本を執筆。撮影はスティーヴン・マイズラー。1950年代、9歳の少女ベス・ハーモン（テイラー＝ジョイ）は交通事故で母親を失い、養護施設に入れられるが、そこでは薬物を子どもたちに投与しており、ベスは依存症になっていく。黒人の同級生ジョリーン（イングラム）を除いて生徒とも教師とも馴染めないベスは、用務員のシャイベル（キャンプ）と仲良くなり、彼からチェスの手ほどきを受ける……。実話ではないので天才少女がどんどん強くなっていく過程はややできすぎの感があるが、クライマックスでの強敵ヴァシリー・ボルゴフ（ドロチンスキ）との最終戦時に、これまでのベスの対戦相手たちが集まって作戦を練り、電話で彼女をサポートしてくるシーンが良い。チェスの対戦シーンは世界チャンピオンのガルリ・カスパロフ（1963〜）とナショナルマスターのブルース・パンドルフィーニ（1947〜）が監修しており、リアリスティックに描かれている。企画・製作のアラン・スコットは主演のアニャ・テイラー＝ジョイが生まれる3年前にこの原作の映画化権を取得したが、どの映画スタジオもチェスの映画などヒットしないと考え、約30年間も製作のための資金を確保できなかった。Netflixがこのシリーズを配信すると、1カ月間で62百万視聴を稼ぎ出して、最も視聴されたシリーズとなり、チェス・セットの売上が急増したという。2020年度ゴールデン・グローブの作品賞（TVムービー／ミニシリーズ）を受賞。
音楽は、スコット・フランク監督と「誘拐の掟」(2014)「（TV）ゴッドレス
−神の消えた町−」(2017)でも組んでいるアメリカの作曲家カルロス・ラファエル・リベラ（1970〜）。「Main
Title」は、オーケストラによるスリリングかつドラマティックなメインタイトルで、クラシカルなタッチが秀逸。「Beth's
Story」は、ピアノとストリングスによるメランコリックなタッチのベスの主題。「Methuen Home for
Children 1957」「Beth Alone」は、ピアノをフィーチャーしたメランコリックな曲。「The
Scholar's Mate」「Ceiling Games」「First Day at School」「Kentucky State Championship
1963」「Playing Townes」「Mexico City Invitational 1966」「Borgov I」「Training with
Benny」「Paris Tournament 1967」「USSR」「Borgov III」は、ドラマティックかつスリリングな曲。「You're
Gloating」「The Lake - Cincinnati」「Jolene!」「Returning to Methuen」は、メランコリックでドラマティックな曲。「Training
with Mr. Schaibel」「Top Boards」「Ohio US Championship 1967」「New York」「Turning
Point」は、ジェントルでドラマティックな曲。「Am I Good Enough Now?」「Playing Mr.
Ganz」「Playing Benny - Las Vegas 1966」「Two Sides of the Same Coin」は、静かにドラマティックな曲。「Playing
Beltik」「Playing Girev I」「Playing Girev II」は、メインの主題のバリエーション。「Borgov
II」は、ダークなサスペンス調の曲。「Moscow Invitational 1968」は、メインの主題を織り込んだスリリングなタッチから中盤ダイナミックに盛り上がる曲。「Close
Your Eyes」は、ダークでメランコリックな曲。「The Final Game」は、クライマックスの対戦シーンでのドラマティックかつスリリングな曲で、中盤メインの主題がダイナミックに盛り上がる。「Take
It, It's Yours」も、ドラマティックなタッチ。「Sygrayem (Let's Play)」は、ジェントルなピアノから明るく盛り上がるエンディング。チェス・ゲームの知的でスリリングなタッチを表現したドラマティックなスコア。このスコアは現状ダウンロード販売のみとなっている。
カルロス・ラファエル・リベラは、南カリフォルニア大学（USC）のソーントン・スクール・オブ・ミュージックでランディ・ニューマンに師事し、ギタリストとしてハリウッド・ボウル等で演奏している。マイアミ交響楽団の専属作曲家を務め、マイアミ大学のフロスト・スクール・オブ・ミュージックで助教授として教鞭も執っている。
カルロス・ラファエル・リベラが手がけた作品には
「誘拐の掟（A Walk Among the Tombstones）」(2014)
「（TV）ゴッドレス −神の消えた町−（Godless）」(2017)
「（TV）クイーンズ・ギャンビット（The Queen's
Gambit）」(2020)
「（TV）ジャスト・ビヨンド 怪奇の学園（Just Beyond）」(2021)
「（未公開/TV）Hacks」(2021〜2024)
「（未公開/TV）La Reina del Sur」(2022)
「（未公開）Adonai」(2022)
「（TV）アレックスとチュパ（Chupa）」(2023)
「（未公開）Ezra」(2023)
「（TV）レッスン in ケミストリー（Lessons in Chemistry）」(2023)
「（TV）グリセルダ（Griselda）」(2024)
「（未公開/TV）Monsieur Spade」(2024)
等がある。
カルロス・ラファエル・リベラは「（TV）ゴッドレス
−神の消えた町−」で2018年度プライム・タイム・エミー賞の音楽賞（メインタイトル）を受賞している。
（2021年3月）
（2024年10月）
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