抱擁 POSSESSION

作曲: ガブリエル・ヤレ
Composed by GABRIEL YARED

指揮: ハリー・ラビノウィッツ
Conducted by HARRY RABINOWITZ

(米RCA Victor / 09026-63882-2)

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2002年製作のアメリカ映画。監督はニール・ラビュート。出演はグゥイネス・パルトロウ、アーロン・エッカート、ジェレミー・ノーザム、ジェニファー・アール、レナ・ヒーディ、ホリー・エアード、トビー・スティーブンス、トレヴァー・イヴ、トム・ヒッキー、ジョージア・マッケンジー、トム・ホランダー、グラハム・クローデン他。A・S・バイアットの原作を基にデヴィッド・ヘンリー・フアング、ローラ・ジョーンズとニール・ラビュートが脚本を執筆。撮影はジャン=イヴ・エスコフィエ。バリー・レヴィンソンが製作に参加している。イギリスで学ぶアメリカ人のローランド(エッカート)は、彼の研究の対象であるヴィクトリア時代の詩人ランドルフ・ヘンリー・アッシュ(ノーザム)の本の中に別の詩人クリスタベル・ラモット(アール)へのラブレターを見つけ、イギリス人の研究者モード(パルトロウ)の助けを得てこの2人の詩人の関係を調査していく・・。

音楽は「リプリー」等のガブリエル・ヤレ。冒頭のラモン・バルガスのテナーによるロマンティックなアリア「Possesso(Aria)」(作詞はピーター・ゴスリング)がいかにもこの作曲家らしく、ホーンティングで美しい。この主題は「Gentel Possession」「Possession」「Renewed Correspondence」等でオーケストラにより演奏されるが、特にエンディングの「Possession」が感動的。「The British Museum」は繊細でエレガントな曲。「Discovering the Letters」はピアノとストリングによる美しい曲。「Dolly Hides a Secret」では「リプリー」に通ずるややサスペンスフルなタッチを聞かせるが、こういう部分にヤレの個性を感じる。「Exile in Brittany」は重苦しくトラジック。「Journey to Whitby」は躍動的で美しい。ベテラン作曲家らしい繊細で上質なアンダースコア。67分以上収録されており、聴き応えがある。
(2002年11月)

Gabriel Yared

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