(未公開)キャプテン・ブーリーの大冒険 NATE AND HAYES(aka SAVAGE ISLANDS)

作曲:トレヴァー・ジョーンズ
Composed by TREVOR JONES

指揮:マーカス・ドッズ
Conducted by MARCUS DODS

演奏:ロンドン交響楽団
Performed by the London Symphony Orchestra

(米La-La Land Records / LLLCD 1116)

 (★TOWER.JPで購入)


1983年製作のアメリカ=ニュージーランド合作映画(日本では劇場未公開でビデオ発売済)。監督は「(TV)特捜班CI☆5」(1977〜1983)「(未公開)レスキュー」(1988)「スパイメーカー」(1990)「(未公開)トゥルー・ブルー」(1997)等のフェルディナンド・フェアファクス。出演はトミー・リー・ジョーンズ、マイケル・オキーフ、マックス・フィップス、ジェニー・シーグローヴ、グラント・ティリー、ピーター・ロウリー、ビル・ジョンソン、ケイト・ハーコート、レッグ・ルカ、ロイ・ビリング、ブルース・オールプレス、デヴィッド・レッチ、プリンス・テュイ・テカ、フィリップ・ゴードン他。デヴィッド・オデルとロイド・フィリップスの原案を基に「ブレックファスト・クラブ」(1985)「大災難P.T.A.」(1987)「ホーム・アローン」(1990)「ベートーベン」(1992)「101」(1996)「フラバー」(1997)等のジョン・ヒューズ(1950〜2009)とデヴィッド・オデルが脚本を執筆。撮影はトニー・イミ。1800年代後半に愛船レオノーラ号で南海を駆け巡り、銃器や酒の密売を行ったクリーヴランド生まれの実在の海賊ウィリアム・ヘンリー・“ブリー”・ヘイズの活躍を描く海洋冒険活劇(邦題が「キャプテン・“ブーリー”」になってるが、これはヘイズ船長のあだ名“Bully”=“荒くれ者”のこと)。ヘイズ(ジョーンズ)は、宣教師の息子ナサニエル・ウィリアムソン(オキーフ)と彼の婚約者ソフィー(シーグローヴ)をローナ島まで送り届ける仕事を引き受ける。ヘイズが彼らを降ろして島を去った後、奴隷商人ベン・ピーズ(フィップス)の一団が島を襲撃し、ウィリアムソンの両親を含む大半の島民を虐殺した上でソフィーを人質に取り、生き残った島民たちを奴隷にしてしまう。ウィリアムソンはヘイズと手を組み、ピーズ一味からソフィーを奪還しようとするが……。

映画自体はかなりゆるい演出だったが、トレヴァー・ジョーンズ作曲の音楽は、彼が初期の傑作「ダーククリスタル」(1982)の直後に手がけた痛快スワッシュバックリング・スコアで、これは待望の初CD化。冒頭の「Main Theme from "NATE AND HAYES"」は、ヒロイックなメインテーマで、明るくキャッチーなメインの主題が秀逸。「Escape from Mumi Village / Hayes Fights Mumi Women on Bridge」は、ビジーなアクション音楽。「Hayes' and Sophie's Pact / Sophie Disembarks / The Veranda at Night」は、ロマンティックでチャーミングなラヴテーマで、ジョーンズらしい名曲。「The Rona Turns About / Pease Attacks Village」は、メインの主題からビジーなアクション音楽へ展開。「Ruined Village」「Nate Sails Off / Nate is Shipwrecked / The Rona Turns About」は、メランコリックなタッチの曲。「Sophie Ransoms Omar / Arrival at Samoa」は、メインの主題のバリエーション。「German March」は、ミリタリスティックなマーチ。「The Parting / Nate Stranded」は、ラヴテーマからメインの主題のバリエーションへ展開。「Pease Hastily Departs the Leonora / Nate Goes to the Auction House / Sophie's Escape Foiled by Omar」は、サスペンス音楽。「Hayes and the Men Overpower Pease Crew / Chase to the Gunboat / The Stolen Leonora Sets Sail for Ponape」は、サスペンス調からビジーなアクション音楽、メインの主題と展開。「Gunboat Pursues the Leonora / Gunboat is Boarded」は、ダークでミリタリスティックなサスペンス音楽からメインの主題へ。「Gunboat is Paralyzed」は、ストイックなタッチの曲。「Sword Fight / Escape from Prison」は、ビジーなアクション音楽からメインの主題へ。「End Credits」は、メインの主題とラヴテーマを織り込んだ爽快なエンドクレジット。これは米パラマウント・ピクチャーズ製作の映画で、今後La-La Landレーベルからはパラマウントの旧作スコアのリリースが期待できる。3000枚限定プレス。

尚、このスコアのオーケストレーションに参加しているイギリス人のピーター・ナイト(1917〜1985)は、トレヴァー・ジョーンズの前作「ダーククリスタル」(1982)のほか、フィリップ・サルド作曲の「テス」(1979)「(未公開)武器の選択」(1981)「(未公開)Coup de torchon」(1981)「海辺のホテルにて」(1981)「(未公開)ゴースト・ストーリー」(1981)「人類創世」(1981)「(未公開)Lovesick」(1983)「ギャルソン!」(1983)等のオーケストレーションや指揮も担当している名手。
(2010年2月)

Trevor Jones

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