ランボー ラスト・ブラッド RAMBO: LAST BLOOD

作曲:ブライアン・タイラー
Composed by BRIAN TYLER

指揮:アラン・ウィルソン、ブライアン・タイラー
Conducted by ALLAN WILSON, BRIAN TYLER

演奏:スロヴァキア国立交響楽団
Performed by the Slovak National Symphony Orchestra

(Rambling Records / RBCP-3368)

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2019年製作のアメリカ=香港=フランス=ブルガリア=スペイン=スウェーデン合作映画(日本公開は2020年6月)。監督は「アポカリプト」(2006)「復讐捜査線」(2010)「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」(2016)「(TV)ナルコス:メキシコ編」(2018)等で助監督を担当し「キック・オーバー」(2012)等の監督作があるエイドリアン・グランバーグ。出演はシルヴェスター・スタローン、パス・ベガ、セルヒオ・ペリス=メンチェータ、アドリアナ・バラーサ、イヴェット・モンレアル、ジーニー・キム、ホアキン・コシオ、パスカチオ・ロペス、オスカル・ハエナダ、アレクサンダー・ディミトロフ、アーロン・コーエン、ニック・ウィットマン、ジェシカ・マドセン、ルイス・マンディラー、オーウェン・デイヴィス他。ダン・ゴードンとシルヴェスター・スタローンの原案を基にマシュー・シラルニックとシルヴェスター・スタローンが脚本を執筆。撮影はブレンダン・ガルヴィン。シルヴェスター・スタローンが元グリーンベレーのジョン・ランボーを演じるアクション・シリーズの第5弾。ランボーは古郷アリゾナの牧場で古くからの友人マリア・ベルトラン(バラーサ)とその孫娘ガブリエラ(モンレアル)と平穏な暮らしを送っていたが、自分を捨てた父親がメキシコにいると知ったガブリエラが、ランボーたちの反対を押し切って1人で危険な地帯に踏み込み、人身売買カルテルに拉致されてしまう。娘同然のガブリエラが消息を絶ったと知ったランボーは、すぐさま救出へと向かうが……。製作費は約5000万ドル、全世界興行収入は約9149万ドル。

音楽は11年前の前作「ランボー 最後の戦場」(2008)や、シルヴェスター・スタローン主演のアクション・シリーズ「エクスペンダブルズ」(2010)「エクスペンダブルズ2」(2012)「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」(2014)のスコアも手がけているブライアン・タイラー「Rambo: Last Blood」は、重厚で躍動的なイントロからヒロイックでストイックなタッチのメインの主題へ展開。後半ジェリー・ゴールドスミスが本シリーズに作曲した主題も一部引用される。「The Ranch」は、静かに荘厳なタッチからゴールドスミスのランボーの主題、メインの主題を織り込んだダイナミックなタッチへ展開。「Dusk」は、メインの主題な静かなアレンジメント。「Unmistakable」は、静かに荘厳なタッチからメインの主題、後半ダイナミックなサスペンス音楽へ。「Sorrow」は、静かにドラマティックなタッチからピアノをフィーチャーしたメインの主題へ。「Vengeance Eternal」は、タイラーのトレードマークであるビジーでダイナミックなアクション音楽から後半ドラマティックに盛り上がる。「Homeward Bound」は、メインの主題を織り込んだジェントルな曲。「Fatalism」は、ダークでリズミックなサスペンス音楽から後半メインの主題を含むダイナミックなアクション音楽へ。「Destination」「Rescue at Night」「We Will Find Him」も、メインの主題を織り込んだダイナミックなアクション音楽。「John and Gabrielle」は、ジェントルなタッチから後半ギターをフィーチャーしたメインの主題へ。「Concussed」は、静かにドラマティックなタッチからダイナミックなアクション音楽へ。「Blood and Fire」「Outnumbered」も、 ビジーでダイナミックなアクション音楽で、タイラーの本領発揮。「Love Unconditional」は、ジェントルなタッチの曲。「U-Turn」は、静かにドラマティックな主題からギターをフィーチャーしたサスペンス音楽へ。「Because of You」は、抑制されたサスペンス音楽。「They Will Come Back」は、静かにドラマティックなタッチから後半不気味なサスペンス音楽へ。「The Tunnels」は、パーカッシヴなアクション音楽。「Higher Aspirations」は、静かに荘厳な曲。「Preparing for War」は、メインの主題からゴールドスミス作曲の主題へ。「Sunset」は、メイン主題によりドラマティックに締めくくる。

前作「ランボー 最後の戦場」のスコアではゴールドスミス作曲のランボーの主題しか印象に残らなかったが、今回のスコアは独自のメインの主題が悪くない。現状本スコアのCDは日本でのみリリースされている。
(2020年7月)

Brian Tyler

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