ゴーストバスターズ/フローズン・サマー GHOSTBUSTERS: FROZEN EMPIRE

作曲:ダリオ・マリアネッリ
Composed by DARIO MARIANELLI

指揮:ティム・デイヴィス
Conducted by TIM DAVIES

(EU Masterworks / 19658894892)

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2024年製作のアメリカ=カナダ=イギリス合作映画。監督は「モンスター・ハウス」(2006)「ゴーストバスターズ/アフターライフ」(2020)「(TV)クリスマスとよばれた男の子」(2021)等のギル・キーナン(1976〜)。出演はポール・ラッド、キャリー・クーン、フィン・ウォルフハード、マッケンナ・グレイス、クメイル・ナンジアニ、パットン・オズワルト、セレスト・オコナー、ローガン・キム、エミリー・アリン・リンド、ジェームズ・エイカスター、ビル・マーレイ、ダン・アイクロイド、アーニー・ハドソン、アニー・ポッツ、ウィリアム・アサートン他。脚本はジェイソン・ライトマンとギル・キーナン。撮影はエリック・スティールバーグ。

アイヴァン・ライトマン(1946〜2022)が監督した「ゴーストバスターズ」(1984)を基に、その30数年後の新たな世代のバスターズたちの活躍を描いた「ゴーストバスターズ/アフターライフ」(2021)の続編で、「ゴーストバスターズ」シリーズの第5作目。オクラホマ州サマーヴィルで、破壊の神ゴーザが復活した事件から2年。ゴーザを倒したスペングラー家の面々はニューヨークに移り、新生ゴーストバスターズとして忙しく過ごしていた。しかし、一家の娘であるフィービー(グレイス)は、まだ15歳であることを理由に母のキャリー(クーン)や義父のゲイリー・グルーバーソン(ラッド)からメンバーを外れるように言われてしまう。ある日、かつてゴーストバスターズの一員であったレイモンド・スタンツ博士(アイクロイド)の元に、1人の男性が不思議な球体を持って現れる。真鍮で出来たそれには、あらゆるものを凍らせる力を持つ最強のゴースト・ガラッカが封じ込められていた。手下のゴーストによって封印は解かれ、ついに復活を果たしたガラッカ。街が凍りついていく中、フィービーたちは団結して世界の命運をかけた戦いに挑む……。製作費は約1億ドル。全世界興行収入は約2億186万ドル。

音楽は「プライドと偏見」(2005)「つぐない」(2007)「ジェーン・エア」(2011)「アンナ・カレーニナ」(2012)「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」(2017)「バンブルビー」(2018)等のイタリア出身の作曲家ダリオ・マリアネッリ(1963〜)で、彼は「(TV)クリスマスとよばれた男の子」(2021)でもギル・キーナン監督と組んでいる。「Manhattan Adventurers Society」は、静かなイントロから躍動的でダイナミックなサスペンス音楽へ展開する曲。エルマー・バーンステイン作曲のオリジナルの「ゴーストバスターズ」の主題が織り込まれており、過去のバーンステインのスコアで何度も起用されたシンシア・ミラーの演奏によるオンド・マルトノがフィーチャーされている。「The Sewer Dragon」も、オンド・マルトノを加えた躍動的でダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Firehouse」「Chess in the Park」は、バーンステインの主題を織り込んだ、ややとぼけたタッチのサスペンス音楽。「Ray's Occult」「A Ghost in the Attic」「When the Light is Green...」は、不吉なタッチのサスペンス音楽。「Paranormal Research Center」は、躍動的なフレーズからピアノとストリングスによる幻想的でリリカルな主題へ展開。「A Call」は、躍動的なサスペンス音楽。「The Orb」は、ダイナミックなタッチからダークで重厚なサスペンスへ音楽へ。「A Tour of the Firehouse」は、オンド・マルトノを加えた幻想的なタッチからピアノによるジェントルな主題へ。「Slimer」は、ややとぼけたタッチのサスペンス音楽。「Dadi's Secret Room」「It's Your Turn」は、ダークなタッチのサスペンス音楽。「Should We Investigate?」は、不吉なタッチから躍動的でダイナミックなサスペンス音楽、ピアノによるジェントルな主題へ。「Dr. Wartzki」は、オンド・マルトノを加えた不吉なサスペンス音楽から幻想的なコーラスによる主題へ。「Patience」「Now He Can Control You」「The Horns」「New Proton Packs」「Last Frozen Stand」は、 ダイナミックで躍動的なアクション音楽。「Golden Years」は、ピアノとストリングスによる静かにドラマティックなタッチの曲。「Ionic Separator」は、幻想的でドラマティックな曲。「Back to Headquarters」は、オンド・マルトノを加えた躍動的な曲。「Possessor's Mistake」は、ダイナミックなアクション音楽から後半コーラスを加えて盛り上がる。「Was Any of It Real?」は、ピアノとコーラスをフィーチャーしたドラマティックなタッチの曲。「The Thawing」は、ジェントルなタッチの曲。ラストの「In the Fabric of the Universe」は、オンド・マルトノとピアノをフィーチャーしたジェントルでリリカルなタッチの曲。
オーケストレーションはジェフ・アレクサンダーとダリオ・マリアネッリ。追加音楽はジョディ・ジェンキンスとサム・ラプリー。
(2024年10月)

Dario Marianelli

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