リチャード・ハーヴェイ
  Richard Harvey

Date of Birth: 1953/9/25
Place of Birth: London, England, UK
Mini Biography:
Since graduating from the Royal College of Music in 1972 at the age of 18, Richard Allen Harvey has been a ubiquitous and diverse presence on the London music scene, not only as a prolific composer and conductor but an exceptional virtuoso performer of almost 700 instruments from around the world - blown, plucked, keyed, bowed, beaten and programmed. His early forays into the professional world involved performing medieval and Renaissance-era instruments with early music ensemble Musica Reservata, and his own progressive rock and folk band Gryphon. Since then he has recorded for and collaborated with major contemporary composers including John Williams, Stanley Myers, Harry Gregson-Williams, Sir Paul McCartney, Elvis Costello, and numerous others. Since working with celebrated film composer Maurice Jarre in the mid 1970s, he has scored over 70 television and film projects, from countless British television series, documentaries and feature length TV films, to major Hollywood titles, contributing to Hans Zimmer's score for the huge box office hit "The Da Vinci Code" (2006). He is also an important presence in the Thai film industry, composing for epic "The Legend of King Naresuan" (Part I, 2006, and Part II, 2007), and was honored with a Royal Invitation to score for the major and historic movie "Suriyothai", premiered in August 2001 in Bangkok. His talent as a composer of film and television music has been recognized with a British Academy Award and three Ivor Novello nominations. His score to Borough Films' Emmy award winning "Death of a President" won the International Critic's Award at the 2006 Toronto Film Festival and was nominated under "Best Score for a Documentary Film or Television Program" at the 2007 Film and TV Music Awards. In addition, his skills as a multi-instrumentalist continue to be called upon for both live performances and feature films, including Disney's "The Lion King" (1994), "Harry Potter and the Prisoner of Azkaban" (2004), "Kingdom of Heaven" (2005), and "The Chronicles of Narnia: Prince Caspian" (2008). He has also made several classical albums, including a Classical Record of the Year, "Italian Recorder Concertos" (1982). Furthermore he was commissioned to write "Concerto Antico" (1995) for classical guitar virtuoso John Williams, which has been recorded with the London Symphony Orchestra and released by Sony. Together with artist and writer Ralph Steadman, he was commissioned to compose and conduct a major Cathedral piece for the 1989 Exeter Music Festival. The result was the hugely ambitious eco-oratorio "Plague and the Moonflower", which has now been performed and experienced as a seminal work and profound statement in numerous English Cathedrals and music festivals as far flung as Australia.

Official website of Richard Harvey: http://richardharvey.net

 


(TV)地球防衛軍テラホークス   TERRAHAWKS

作曲・演奏:リチャード・ハーヴェイ
Composed and Performed by RICHARD HARVEY

(英Fanderson Records / FANTH9)

「サンダーバード」等で有名なジェリー・アンダーソンが1983年に製作したイギリスの特撮TVシリーズ(各話30分×39話)。「サンダーバード」と同様、マリオネーション技術が使われている。日本ではNHKが1985年4月2日から1986年3月21日にかけて放映した。9人の複製を持つタイガー・ナインスタイン博士の指揮の元、地球支配を企む邪悪なアンドロイド・ゼルダ達に立ち向かう地球防衛軍テラホークスの活躍を描く。声の出演はウィンザー・デイヴィス、デニス・ブライアー、ジェレミー・ヒッチャー、アン・リドラー、ベン・スティーヴンス他。日本でTV放映された際の吹替版キャストは有川 博(ナインスタイン博士)、弥永和子(メアリー・ファルコナー大尉)、鈴置洋孝(ホークアイ中尉)、山田栄子(ケイト・ケストレル大尉)、野島昭生(ヒロ)、緒方賢一(ゼロ軍曹)、西川幾雄(101号)、高橋和枝(ゼルダ)、及川ヒロオ(ヤングスター)、小宮和枝(シスター)、三ツ矢雄二(ベビースター)、郷里大輔(スポリラ)、加藤精三(スラム)、キートン山田(スチュー)、羽佐間道夫(ナレーター)他。製作はジェリー・アンダーソンとクリストファー・バー。SFXはスティーブン・ベッグが担当。“ジェリー・アンダーソンの久々の新作”として大いに期待されたシリーズだが、作品としての出来/評価はいまひとつだった。

音楽はイギリスの作曲家リチャード・ハーヴェイが手がけており、このサントラCDにはTVシリーズのメインテーマ、エンドタイトルと、以下の6エピソードのアンダースコアが収録されている。

・第1話「EXPECT THE UNEXPECTED Part.1(テラホークス発進せよ! PART1)」
(監督:アラン・パッティロ、脚本:ジェリー・アンダーソン)
・第2話「EXPECT THE UNEXPECTED Part.2(テラホークス発進せよ! PART2)」
(監督:アラン・パッティロ、脚本:ジェリー・アンダーソン)
・第3話「THUNDER-ROAR(サンダーパワーの恐怖)」
(監督:アラン・パッティロ、脚本:トニー・バーウィック)
・第4話「CLOSE CALL(ホークネストの秘密)」
(監督:デズモンド・ソーンダース、脚本:トニー・バーウィック)
・第14話「TO CATCH A TIGER(ナインスタイン隊長を救え)」
(監督:トニー・レニー、脚本:トニー・バーウィック)
・第16話「OPERATION S.A.S(天才ヤングスター!?)」
(監督:トニー・レニー、脚本:トニー・バーウィック)

ハーヴェイはこのシリーズのプロデューサーであるジェリー・アンダーソンとクリストファー・バーとの事前打合せで、「予算がないのでオール・シンセサイザーのスコアを作曲してほしい」、「メインテーマは『スター・ウォーズ』と『E.T.』と『(TV)ダラス』の“いいところ”を組み合わせた曲にしてほしい」と要求されたという。予算がないと言っておきながら、ずいぶんと無理な注文をするもんである。『スター・ウォーズ』以前ならともかく、この映画にジョン・ウィリアムスがロンドン交響楽団による重厚なオーケストラルスコアを提供し、特撮SFものの音楽というと“大編成オーケストラ”というのが常識になっていた時期に、予算の制限からオール・シンセのスコアを書かされ、しかもそれで『スター・ウォーズ』の“いいとこどり”をせよというのはハーヴェイとしてもかなりつらい仕事だったと想像する(ステュー・フィリップス作曲の『宇宙空母ギャラクティカ』でさえロサンゼルス・フィルを使っている)。このCDにはハーヴェイが作曲したメインテーマのデモが3パターン収録されているが、最終的に採用されたテーマは確かに上記注文にある程度沿ったヒロイックな曲になっている(これが冒頭の「Terrahawks Main Theme」と最後の「Terrahawks End Titles」で演奏される他、各エピソードのアンダースコア中で何度も顔を出す)。不採用となった他2曲のデモは、あまりの無茶な要求に動転(?)したのか、全く印象に残らない曲である。

ハーヴェイは管弦楽曲の作曲法についてきちんと教育を受けている人なので、各エピソードのアンダースコアは、あくまでオーケストラによる音楽を作曲するアプローチで展開しており、サスペンス調やコミカルなタッチ、アクション音楽等を器用にこなしている。ただ、やはりオール・シンセによる演奏なのがいかにも軽く、全体としてシャビーな印象があるのは否めない(現在ではオール・シンセでもかなり重厚なタッチは出せるが)。尚、このTVシリーズのキャラクターの一人、ケイト・ケストレル大尉は副業として歌手をやっているという設定になっており、このCDにも彼女の歌が3曲収録されている(「S.O.S.」「Living in the 21st Century」「It's So Easy」)。ケイトの歌声は実際にはモヤ・グリフィスが吹替え(?)ている。中でも国際救助隊に助けを求める曲「S.O.S.」の歌詞は結構笑える。尚、このサントラCDはジェリー・アンダーソンのファンクラブ「FANDERSON」のメンバー限定に販売されている(2002年5月より発売)。また、TV放映当時にイギリスのAnderburrレーベルより、テーマ曲を収録したシングル盤(大きさはLPサイズ)が出ていた。

リチャード・ハーヴェイ が手がけたスコアのサントラ・アルバムとしては、「(未公開/TV)ゲーム、セット、マッチ(Game, Set and Match)」(英Chrysalis)「(未公開/TV)Doctor Finlay」(英Total)「(TV)アニマルファーム(Animal Farm)」(米Varese Sarabande)「(TV)アラビアン・ナイト(Arabian Nights)」(米Varese Sarabande)等がリリースされているが、1996年にイギリスのSiva Screenレーベルから、以下のようなハーヴェイのスコアを集めた自作・自演(サントラ)のコンピレーションCDがリリースされている。

「SHROUD FOR A NIGHTINGALE: THE SCREEN MUSIC OF RICHARD HARVEY」
  作曲・指揮:リチャード・ハーヴェイ
  Composed and Conducted by RICHARD HARVEY
  (英Silva Screen / FILMCD 172) 1996
   Shroud for a Nightingale  ナイチンゲールの屍衣
   Hostages  ダーティ・ゲーム/堕ちた工作員
   The Assam Garden
   Doctor Finlay
   G.B.H.
   Defence of the Realm
   A Small Dance
   Doomsday Gun   ブラック・プロジェクト/アメリカを震撼させた男
   Jake's Progress
   The Wimbledon Poisner
   To Each His Own
   Dancing with the Dead
   The Shape of the World
   Deadly Advice
   Game, Set and Match  ゲーム、セット、マッチ

また、リチャード・ハーヴェイの映画音楽以外の仕事としては、1989年にイギリスの画家マーガレット・リーの絵画を題材にした12楽章から成るオラトリオ「Plague and the Moonflower」を作曲しているが、これはオーケストラにキム・アンプスのソプラノ、ジョン・ウィリアムスのクラシックギター、ロジャー・チェイスのヴィオラ等をフィーチャーした、非常にカラフルでダイナミックな力作である。ナレーターとしてベン・キングスレー、声の出演でイアン・ホルムペネロープ・ウィルトンが参加している。この作品はイギリスのAtlusというレーベルより1999年にCDが出ているが、ラルフ・ステッドマンによる美しいイラストとリブレットによる非常に立派な装丁のアルバムになっている(英Atlus / ALU0001)。

(2002年6月)

↑Top


(未公開)ルター LUTHER

作曲・指揮:リチャード・ハーヴェイ
Composed and Conducted by RICHARD HARVEY

演奏:リガ室内プレイヤーズ
Performed by Rigas Kamermuziki (Riga Chamber Players, Rativa)

(独BMG / 82876 56870 2)

16世紀ドイツの宗教改革者マルティン・ルター(1483〜1546)の生涯を描いた、2003年製作のドイツ映画。監督は「マロニエの別れ道」(1970)「(TV)アメリカン クリスマス・キャロル」(1979)「愛が聞こえる」(1981)「(TV)マッキーとマック」(1989)「(TV)薔薇の記憶」(1995)等のイギリス人、エリック・テイル。出演はジョセフ・ファインズ、アルフレッド・モリーナ、ブルーノ・ガンツ、ジョナサン・ファース、ピーター・ユスティノフ、クレア・コックス、ウーベ・オクセンクネヒト、ベンジャミン・サドラー、ヨーヘン・ホルスト、トーベン・リーブレヒト、マチュー・カリエール、マルコ・ホフシュナイダー、マリア・シモン他。脚本はカミーユ・トマソンとバート・ガヴィガン。撮影はロバート・フレース。

音楽はイギリスの作曲家リチャード・ハーヴェイが担当。ここでは映画の題材にふさわしく、宗教色を強調したコーラス主体のスコアを作曲している。オーケストラ部分の演奏は21人のストリングス奏者から成るラトヴィアのリガ室内プレイヤーズ「In Nomine」は神聖なコーラスとオーケストラによる静かにドラマティックな主題。「Of God and the Devil」「Journey to Rome」等はカラフルなオーケストラとコーラスの音楽。「Death of an Innocent」はトラジックなタッチ。「The Glory, and the Power」はコーラスによる宗教音楽。「Salvation for Sale!」はミステリアス、「A Fateful Day」はスリリング、「Servants of God」は真摯なタッチ。「"Heretic" - Luther Will Not Recant」はドラマティックでパワフル。「Worlds Collide」もダイナミックかつパワフルで、全体のハイライト。「"Here I Stand"」はトラジックなメインの主題のバリエーション。「A Nation in Flames」は激しくヴァイオレント。「Libera Me - The Death of Leo」は荘厳なタッチ。最後の「A Brave Future」は感動的なフィナーレ。非常に上質なフィルム・スコア。
(2004年2月)

↑Top


(TV)大脱走 コルディッツ収容所 COLDITZ

作曲・指揮:リチャード・ハーヴェイ
Composed and Conducted by RICHARD HARVEY

(英EMI / 7243 4 74878 2 8)

cover
このCD(輸入盤)を購入する

2005年製作のイギリスのTV映画。監督は「ウィロビー・チェイスのおおかみ」(1989)「(未公開)ブレイン・スナッチャー/恐怖の洗脳生物」(1994)「(TV)アイバンホー」(1997)「(TV)チップス先生さようなら」(2002)「(TV)失われた世界」(2002)等のステュアート・オーム。出演はダミアン・ルイス、トム・ハーディ、ソフィア・マイルズ、ローレンス・フォックス、ジェームズ・フォックス、ティモシー・ウェスト、ジェイソン・プリーストリー、ガイ・ヘンリー、ロバート・ホワイトロック、チャールズ・ケイ、ジュリエット・ハウランド、スコット・ハンディ、アレックス・エイヴァリー、イヴ・マイルズ他。脚本はピーター・モーガンとリチャード・コッタン。撮影はギャヴィン・フィニー。第二次大戦中、ドイツ軍のコルディッツ収容所に捕らえられたイギリス軍兵ジャック(ハーディ)は、かつての捕虜仲間だったニコラス(ルイス)がロンドンに戻り、自分のフィアンセであるリジー(マイルズ)を奪い取ったと知り、あらゆる手段を講じて収容所から脱走しようとする……。脱走劇のサスペンスよりは男女の三角関係に焦点を当てたドラマ。

音楽はイギリスのTV映画を多数手がけているリチャード・ハーヴェイ。ここでは、全体にややトラジックでドラマ性の強いオーケストラル・スコアを提供している。「Farewell/Escape from Switzerland」は、リリカルで情感豊かなイントロからドラマティックに盛り上がり、後半はサスペンス調に展開。「Welcome to Colditz」「Turning the Guard/Double Crossed」「Weaving a Plan」「Alone」「Confrontation」等もサスペンスフルな劇伴音楽。「Contrasting Fortunes」「Give Me Something」「Only the Good Die Young」「Collisions」等は、繊細で美しい曲。「McGrade Finds Lizzie」は、ややトラジックなタッチ。「Burning Passion」は、ダイナミックで激しい曲。「Colditz Castle」は重厚でストイック。「Heat of the Moment」「Death of an Artist」「Resolution」等はドラマティックでエモーショナル。「Reacquaintance (End Credits)」は、美しくリリカルなエンド・クレジット。

リチャード・ハーヴェイは、2005年9月26日にギタリストのジョン・ウィリアムスとの共演による来日コンサートをすみだトリフォニーホール(錦糸町)で開催し、リコーダー、オカリナ、パーカッション、クラリネット、マンドリン、親指ピアノ等22種類の楽器を使い分けるマルチ・ミュージシャンぶりを披露している。世界中の楽器を500種類以上保有しているコレクターでもある。
(2005年9月)

↑Top


(未公開)LES DEUX MONDES

作曲・指揮:リチャード・ハーヴェイ
Composed and Conducted by RICHARD HARVEY

(スウェーデンMoviescore Media / MMS-10017)

 ★TOWER.JPで購入

2007年製作のフランス映画。監督はフランスの俳優で本作が監督2作目となるダニエル・コーエン。出演はブノワ・ポールヴールド、ナターシャ・ランダンジェール、ミシェル・デュショーソイ、ダニエル・コーエン、パスカル・エルソ、アルリー・ジョヴェール、オーギュスタン・ルグラン、マティアス・ムルクス、ゾフィア・モレノ、カトリーヌ・ムーシェ、フロランス・ロワレ・カイーユ、ステファーノ・アコルシ、バプティスト・ジョーベール、ノヴァ=ルーナ・カスターノ、ローラン・ラバッス他。脚本はダニエル・コーエンとジャン=マルク・キュリエルシ。撮影はローラン・ダイヤン。「憎しみ」(1995)「アサシンズ」(1997)「クリムゾン・リバー」(2000)「ゴシカ」(2003)「バビロン A.D.」(2008)等の監督として知られるマチュー・カソヴィッツが製作に参加している。美術品の修復を仕事にしているレミー(ポールヴールド)は、妻のルシール(ランダンジェール)が不倫相手のハンサムな医師アントワーヌ(アコルシ)と世界中を旅している間、子供たちの世話をしながら暮らしている平凡な男。そんなレミーが、突然別次元の世界へと転送されてしまう。そこで彼は、邪悪な王に支配されている古代の種族が魔法を使って呼び寄せた救世主として、彼らを解放するために戦うことになる……。主演のブノワ・ポールヴールド「ありふれた事件」(1992)「24時間4万回の奇跡」(1999)「ル・ブレ」(2002)「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ」(2004)「ココ・アヴァン・シャネル」(2009)等の出演作があるベルギー出身のコメディ俳優で、フランスでは絶大な人気がある人。私が数年前に横浜のフランス映画祭でヨーロッパ・コープ ジャパン主催のパーティを開いたときに彼がやって来て、頼みもしないのに勝手にスピーチをはじめ、同席していたフランス映画関係者が大爆笑していたのを思い出す。

音楽はイギリスの作曲家リチャード・ハーヴェイが担当。「A Tyrant's Dinner」は、男声コーラスとパーカッションによるイントロからオーケストラとコーラスによるダイナミックな主題へ展開。「Another World Calls」は、サスペンス調から後半ダイナミックなタッチへ。「A Levitating Cat and A Strange Journey」「Duel with Zotanians, Next to the Fridge」は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Nobody Believes Me!」は、ジェントルなピアノと女声をフィーチャーしたストイックな主題、ドラマティックな主題からヒロイックな主題へと展開。「Our Saviour」「The Golden Stones」は、サスペンス音楽。「Les Deux Mondes Theme」は、静かにジェントルな主題。「The Eve of Battle」は、コミカルなタッチからストイックでドラマティックな主題へ。「7 Women… For Me?」は、コーラスをフィーチャーしたジェントルな曲。「The Heat of Combat」は、オーケストラとコーラスによるストイックな曲。「3000 Soldiers and a Tree Trunk」は、ダイナミックなマーチ風の曲。「Building a Kingdom」は、荘厳でヒロイックな主題。「Van Gogh Paint La Gioconda」「Maleedja and Le Pont d'Asnieres」「The Beach and The Totem」は、ジェントルな曲。「Reign and Revolution」は、明るく躍動的な曲。「Back to Paris at Night」は、メランコリックなタッチ。「Final Duel with Zotan」「Both Worlds Are Dangerous Now」は、ダイナミックなアクション音楽。「Les Deux Mondes End Titles」は、コミカルで躍動的なタッチから荘厳でヒロイックな主題へと展開するエンドタイトル。最後の「Call to Arms of the Begamenians」は、バーバリックな男声コーラスをフィーチャーしたパーカッシヴでエスニックな曲。オーケストラとコーラスによるオーソドックスなドラマティックアンダースコア。リチャード・ハーヴェイは世界中の楽器のコレクターとしても知られ、ここでもピアノやシンセサイザーの他にデュデュク(Duduk/アルメニア地方の楽器)、リコーダー、ウクレレ、マンドリン、口笛を自ら演奏している。またブライアン・ガランドがゾタニアン歌唱(Zotanian Chanting)、ベガメニアン・ホルン(Begamenian Horns)、テュブーン・ブラスト(Tuboon Blasts)の演奏を、イギリスの作曲家ビル・コナーがコーラスの指揮を担当。

リチャード・ハーヴェイが手がけた作品には
「チャタレイ夫人の恋人(Lady Chatterley's Lover)」(1981)
「(未公開)To the Western World」(1981)
「(TV)ロアルド・ダール劇場/予期せぬ出来事(Tales of the Unexpected)」(1981〜1988)
「魔人館(House of the Long Shadows)」(1983)
「(未公開/TV)Spooky - The Danny Roberts Show」(1983)
「(TV)ダルグリッシュ警視シリーズ/わが職業は死(Death of an Expert Witness)」(1983)
「(TV)地球防衛軍テラホークス(Terrahawks)」(1983)
「(未公開/TV)Spyship」(1983)
「(未公開/TV)Struggle」(1983〜1984)
「(TV)ウインターフライト(Winter Flight)」(1984)
「(未公開/TV)The New Statesman」(1984)
「(未公開/TV)Love and Marriage - Sweet Echo」(1984)
「(未公開/TV)ナイチンゲールの屍衣(Shroud for a Nightingale)」(1984)
「(未公開/TV)Danger: Marmalade at Work」(1984)
「(未公開/TV)Morgan's Boy」(1984)
「(未公開)Defense of the Realm」(1985)
「(TV)ダーティ・ヒーロー/地獄の勇者たち(The Dirty Dozen: The Next Mission)」(1985)
「(未公開/TV)Screen Two - In the Secret State」(1985)
「(未公開/TV)Cover Her Face」(1985)
「(未公開/TV)Marjorie and Men」(1985)
「(未公開)The Assam Garden」(1985)
「スチームバス/女たちの夢(Steaming)」(1985)
「(未公開/TV)The Black Tower」(1985)
「(未公開/TV)Ping Pong」(1986)
「(未公開/TV)Hideaway」(1986)
「ハーフムーン・ストリート(Half Moon Street)」(1986)
「(未公開/TV)Inside Story」(1986)
「(未公開/TV)A Sort of Innocence」(1986)
「(未公開/TV)First Among Equals」(1986)
「(未公開/TV)Cause celebre」(1987)
「(未公開/TV)The Gemini Factor」(1987)
「(未公開/TV)A Killing on the Exchange」(1987)
「少女マディ/10歳の祈り(Heaven and Earth)」(1987)
「(未公開/TV)Crossfire」(1988)
「(未公開/TV)Menace Unseen」(1988)
「(未公開/TV)A Taste for Death」(1988)
「(未公開/TV)Rockliffe's Folly」(1988)
「(未公開/TV)ゲーム、セット、マッチ(Game, Set and Match)」(1988)
「(未公開/TV)Countdown to War」(1989)
「(未公開/TV)A Quiet Conspiracy」(1989)
「(未公開/TV)Screen One - One Way Out, - Blore M.P.」(1989)
「背徳の仮面(Paper Mask)」(1990)
「(未公開/TV)The Shape of the World」(1991)
「(未公開)A Small Dance」(1991)
「(未公開/TV)Devices and Desires」(1991)
「(未公開/TV)G.B.H.」(1991)
「(未公開/TV)Dead Romantic」(1992)
「(未公開/TV)Natural Lies」(1992)
「(未公開)Immaculate Conception, aka Midnight Secret」(1992)
「(TV)ダーティ・ゲーム/堕ちた工作員(Hostages)」(1992)
「(未公開/TV)Unnatural Causes」(1993)
「(未公開/TV)September Song」(1993〜1994)
「(未公開)Deadly Advice」(1994)
「(TV)ブラック・プロジェクト/アメリカを震撼させた男(Doomsday Gun)」(1994)
「(未公開/TV)The Wimbledon Poisoner」(1994)
「(未公開/TV)A Mind to Murder」(1995)
「(未公開/TV)Jake's Progress」(1995)
「(未公開)Holed」(1996)
「(未公開/TV)Doctor Finlay - Home Truths」(1996)
「(未公開/TV)Jane Eyre」(1997)
「(未公開/TV)Melissa」(1997)
「(未公開/TV)The Last Governor」(1997)
「(TV)女性大使の闘い(The Ambassador - Innocent Passage)」(1998)
「(未公開)Captain Jack」(1999)
「(TV)アニマルファーム(Animal Farm)」(1999)
「(TV)レプリコーン/妖精伝説(The Magical Legend of the Leprechauns)」(1999)
「(TV)アラビアン・ナイト(Arabian Nights)」(2000)
「(未公開)Francis Ford Coppola Presents: The Legend of Suriyothai」(2001)
「(未公開)Two Men Went to War」(2002)
「(未公開)Suche impotenten Mann fur's Leben」(2003)
「(未公開)Luther」(2003)
「(未公開)The Macabre Case of Prompiram, aka Keunbab prompiram」(2003)
「(TV)大脱走 コルディッツ収容所(Colditz)」(2005)
「(未公開)サバイバル・アイランド(Three, aka Survival Island)」(2005)
「大統領暗殺(Death of a President)」(2006)
「(未公開)Legend of King Naresuan: Hostage of Hongsawadi, aka Tamnaan somdet phra naresuan maharat phaak ong prakan hongsaa」(2006)
「(未公開)The Legend of Naresuan: Declaration in Independence, aka Tamnaan somdet phra Naresuan maharat: Phaak prakaat itsaraphaap」(2007)
「(未公開)ヒトラーの審判 アイヒマン、最期の告白(Eichmann)」(2007)
「(未公開)Les deux mondes」(2007)
「(未公開)Kafei wa cha, aka Coffee or Tea」(2008)
「(未公開)King Naresuan 4」(2011)
「(未公開)House of the Long Shadows... Revisited」(2012)
「(未公開)Curse of the Phoenix」(2014)
「リトルプリンス 星の王子さまと私(The Little Prince)」(2015)
「(未公開)快楽の渦(Swung)」(2015)
等がある。
リチャード・ハーヴェイは1992年に「(未公開/TV)G.B.H.」で英国アカデミー賞のテレビ音楽賞を受賞している。
(2010年10月)
(2016年1月)

↑Top


Film Music Composersへ戻る


Copyright (C) 1999 - 2017 Hitoshi Sakagami.  All Rights Reserved.