PLANET OF THE APES/猿の惑星 PLANET OF THE APES
作曲:ダニー・エルフマン Composed by DANNY ELFMAN 指揮:ピート・アンソニー (米Sony Classical / SK89666) |
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フランクリン・J・シャフナー監督による1968年製作の傑作SF映画を、「シザーハンズ」「バットマン」等のティム・バートンが2001年にリメイクした作品。出演はマーク・ウォールバーグ、ティム・ロス、ヘレナ・ボナム=カーター、マイケル・クラーク・ダンカン、エステラ・ウォーレン、ポール・ジアマッティ、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、デヴィッド・ワーナー、リサ・マリー、エリック・エヴァリ、ルーク・エバール、エヴァン・デクスター・パーク、グレン・シャディックス、クリス・クリストファーソン、チャールトン・ヘストン、リンダ・ハリソン他。前作と同じピエール・ブールの原作を基にウィリアム・ブロイルズ・Jr.、ローレンス・コナーとマーク・ローゼンタールが脚本を執筆。撮影はフィリップ・ルースロ、特殊メイクはリック・ベイカー、SFXはILMが担当。2029年、宇宙飛行士レオ(ウォールバーグ)の乗った偵察ポッドが、行方不明となった同僚の捜索中に謎の惑星に墜落。そこは猿が人間を支配している世界だった……。
音楽はバートン監督の盟友ダニー・エルフマン。冒頭の「Main
Title」はシンセとオーケストラの組合わせによるパーカッシヴでバーバリックな曲で、いかにもエルフマンらしいタッチ。「Ape
Suite #1」「Ape Suite #2」も彼の個性がよく出たダークなマーチ。「Deep
Space Launch」の後半や「Escape from Ape City / The Legend」の中盤、「Thade
Goes Ape」「Preparing for Battle」「The Battle Begins」といったブラッシーでフランティックなアクションスコアも手堅い。7分以上の「The
Return」の後半の盛り上がりも良い。「The Hunt」は、1968年版のジェリー・ゴールドスミスのスコアにも同じタイトルの曲があったが、極めてオリジナルなゴールドスミス版と比較するとごく普通のアクション音楽。概して“バートン=エルフマンのコンビによる「猿の惑星」のリメイク”から予想できる通りのスコアで、サプライズはないが大体期待通りの出来。最後に収録されている「Rule
the Planet Remix」はポール・オーケンフォールドによるメインタイトルのリミックス・バージョン。
(2001年8月)
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