アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン AVENGERS: AGE OF ULTRON
作曲:ブライアン・タイラー
Composed by BRIAN
TYLER
指揮:ブライアン・タイラー、アラン・ウィルソン
Conducted by BRIAN TYLER, ALLAN
WILSON
演奏:フィルハーモニア管弦楽団
Performed by the Philharmonia Orchestra of
London
作曲:ダニー・エルフマン
Composed by DANNY
ELFMAN
指揮:リック・ウエントワース
Conducted
by RICK WENTWORTH
(米Hollywood Records / D002067902)
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2015年製作のアメリカ映画。監督・脚本は「(TV)バフィー〜恋する十字架〜」(1997〜2003)「(TV)Glee」(2009〜2010)「アベンジャーズ」(2012)「(TV)エージェント・オブ・シールド」(2013〜2014)等のジョス・ウェドン(1964〜)。出演はロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ジェームズ・スペイダー、サミュエル・L・ジャクソン、ドン・チードル、アーロン・テイラー=ジョンソン、エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、ステラン・スカルスガルド、アンディ・サーキス、ジュリー・デルピー、ジョシュ・ブローリン、ケリー・コンドン他。撮影はベン・デイヴィス。アイアンマン(ダウニー・Jr)、キャプテン・アメリカ(エヴァンス)、ソー(ヘムズワース)ら人気ヒーローたちが集結し、未知なる敵に立ち向かう姿を描くアクション大作の第2弾。アイアンマンとして人類の危機を何度も救ってきた実業家で発明家のトニー・スタークは、アベンジャーズの限界を誰よりも知っていた。彼は将来出現するかも知れない新たな脅威から地球を守るために、人口知能“ウルトロン”による平和維持システムを起動させる。しかしウルトロンが平和を維持するために導き出した答えは、その障害となっている人類を排除するというものだった。人類滅亡の危機にアベンジャーズが再び結集。しかし、人知を超えたウルトロンを相手に彼らは為すすべもなく、苦しい闘いを強いられる……。
音楽は一連のマーヴェル・スタジオ製作のスーパーヒーロー物の内「アイアンマン3」(2013)「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」(2013)のスコアを担当しているブライアン・タイラーだが、ポストプロダクションの過程でタイラーの作曲したスコアの一部がリジェクトされたらしく、過去に「バットマン」(1989)「バットマン
リターンズ」(1992)「スパイダーマン」(2002)「ハルク」(2003)「スパイダーマン2」(2004)といったスーパーヒーロー物を手がけているダニー・エルフマン(1953〜)が追加音楽を作曲。リリースされたサントラCDにはタイラーのスコアとエルフマンのスコアが混在する形となった。
ブライアン・タイラーは、CDに収録された全29曲/約78分の内、18曲/約49分を担当。彼自身が「アイアンマン3」「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」に書いた主題を織り込んだアクション音楽主体のスコアを展開。「Avengers:
Age of Ultron Title」は、重厚でダイナミックなイントロダクション。「Rise
Together」は、オーケストラとコーラスによる壮大な主題から後半ビジーなアクション音楽へ展開。「Breaking and
Entering」は、ダイナミックなアクション音楽から静かにメランコリックな主題へ。「Birth of
Ultron」は、ドラマティックな曲。「Hulkbuster」は、アイアンマンの主題を織り込んだビジーでパーカッシヴなアクション音楽。「Sacrifice」「The
Vault」「The Mission」「Darkest of
Intentions」「Outlook」は、ストイックなタッチの曲。「Seoul Searching」「Fighting
Back」「Uprising」は、タイラーが得意とするビジーなアクション音楽。「Vision」「Keys to the
Past」は、重厚でダークなタッチの曲。「The
Battle」は、ソーの主題を織り込んだダイナミックなアクション音楽。「Wish You Were
Here」は、静かにドラマティックな曲。「The Last
One」は、ダークでメランコリックな曲。
ダニー・エルフマンは、全体の内11曲/約30分を担当している。アラン・シルヴェストリが作曲した1作目「アベンジャーズ」(2012)の主題をベースにしたメインの主題を中心に展開。「Heroes」は、タイラー作曲のイントロダクションに続く実質的なメインテーマで、パーカッシヴでヒロイックな曲。「It
Begins」も、躍動的でヒロイックなタッチ。「Ultron-Twins」は、メトロ・ヴォイシーズのコーラスを織り込んだダークでドラマティックな曲。「Can
You Stop This Thing?」「Nothing Lasts
Forever」は、静かにドラマティックな曲。「Farmhouse」「The
Farm」は、ギターをフィーチャーしたジェントルでややメランコリックなタッチの曲。「Inevitability-One
Good Eye」は、抑制されたサスペンス音楽から後半ビジーなアクション音楽へ。「Ultron
Wakes」は、ダークなサスペンス音楽。「Avengers
Unite」は、ヒロイックでダイナミックな曲。ラストの「New Avengers-Avengers: Age of
Ultron」も、ヒロイックなタッチ。
CDのトラックリストは以下の通りで、タイラーの曲とエルフマンの曲がほぼ交互に登場する構成となっているが、全体を通した統一感は取れている(後から作曲したエルフマンが合わせたのであろう)。
1. Avengers: Age of Ultron Title (Brian
Tyler)
2. Heroes (Danny Elfman)
3. Rise Together (Brian Tyler)
4.
Breaking and Entering (Brian Tyler)
5. It Begins (Danny Elfman)
6. Birth
of Ultron (Brian Tyler)
7. Ultron-Twins (Danny Elfman)
8. Hulkbuster
(Brian Tyler)
9. Can You Stop This Thing? (Danny Elfman)
10. Sacrifice
(Brian Tyler)
11. Farmhouse (Danny Elfman)
12. The Vault (Brian
Tyler)
13. The Mission (Brian Tyler)
14. Seoul Searching (Brian
Tyler)
15. Inevitability-One Good Eye (Danny Elfman)
16. Ultron Wakes
(Danny Elfman)
17. Vision (Brian Tyler)
18. The Battle (Brian
Tyler)
19. Wish You Were Here (Brian Tyler)
20. The Farm (Danny
Elfman)
21. Darkest of Intentions (Brian Tyler)
22. Fighting Back (Brian
Tyler)
23. Avengers Unite (Danny Elfman)
24. Keys to the Past (Brian
Tyler)
25. Uprising (Brian Tyler)
26. Outlook (Brian Tyler)
27. The
Last One (Brian Tyler)
28. Nothing Lasts Forever (Danny Elfman)
29. New
Avengers-Avengers: Age of Ultron (Danny Elfman)
(2015年8月)
Brian
Tyler
Danny Elfman
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