フレデリック・タルゴーン
  Frederic Talgorn

Date of Birth: 1961/7/2
Place of Birth: Toulouse, France

Mini Biography:
Talgorn studied under Yvonne Loriod (piano) and Laeorit (composition) among others at the Conservatoire National Superieure de Musique de Paris. He conducted his first original composition in a performance by a 96-piece orchestra at the Musique Festival in Switzerland at the age of 16. He has also recorded his jazz compositions for CBS records and written tunes for several commercials including "Nestle Crunch", "Atlas Books", "Phillip Morris", "Mont Blanc" and "Giacomo Perfume."

Unofficial website of Frederic Talgorn: http://frederictalgorn.free.fr/

 


ヘヴィメタル FAKK2  HEAVY METAL 2000

作曲・指揮: フレデリック・タルゴーン
Composed and Conducted by FREDERIC TALGORN

演奏:ミュンヘン交響楽団
Performed by the Munich Symphony Orchestra

(米Super Tracks / FTCD-01)

2000年製作のアニメーション映画で、前作 「ヘビー・メタル」(1981)から約20年後に作られた続編。監督は ミシェル・ルミールミヒャエル・コールドウェイ 。声の出演はマイケル・アイアンサイド、ジュリー・ストレイン・イーストマン、ビリー・アイドル、ピエール・コール、ブラディ・モファット、リック・ジョーンズ、アーサー・ホールデン、アラン・フォーセット、ジェーン・ウッズ、エリザベス・ロバートソン他。ケヴィン・イーストマン、サイモン・ビズレー、エリック・タルボットによるグラフィック・ノヴェル『The Melting Pot』 を基にロバート・ペイン・キャビーンが脚本を執筆。撮影はブルーノ・フィリップ。前作の「ヘビー・メタル」 (ジェラルド・パッタートン監督/アイヴァン・ライトマン製作)はアダルトコミック誌『Heavy Metal』 をベースにした全7話のオムニバス形式によるアニメーションで、当時としては珍しいアメリカ製の「大人向けのアニメ」だった(アンダースコアは エルマー・バーンステイン が作曲。演奏はロイヤル・フィル)。この続編は、宇宙の小惑星にある聖地を守るため悪と対決する女戦士ジュリーの活躍を描くアドヴェンチャー。

前作同様、ロック音楽が全編にフィーチャーされているが、このサントラCDにはフレデリック・タルゴーン 作曲の重厚なオーケストラによるアンダースコアが収録されている。全体にあまり明確な主題のない劇伴に徹したスコアだが、「Julie & Kerrie」 の中盤での高らかなブラスによるヒロイックなテーマや、「Julie's Journey」「Tyler's Rage」 等でのドラマティックな盛り上がりは迫力がある。同じ「劇伴タイプ」のスコアでもマイケル・ケイメン より更に地味な作風だが、アクション音楽だけでなくエモーショナルな表現や心理描写等も上手く、かなり高度な実力を持った作曲家だと思う。これまでに手がけている作品にはB 級のアクションやホラー映画が多く、いまひとつメジャーになれないのが残念。尚、このCDは作曲家のプロモーション用にリリースされたものである。
(2001年2月)

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夢の中に君がいる LAISSE TES MAINS SUR MES HANCHES

作曲・指揮:フレデリック・タルゴーン
Composed and Conducted by FREDERIC TALGORN

演奏:フィルハーモニア管弦楽団
Performed by the Philharmonia Orchestra of London

(仏Capitol / 7243 583867 2 1)

2003年製作のフランス映画(英語題名は「Leave Your Hands on My Hips」)。「ディディエ」等のコメディ女優シャンタル・ロビー の初監督作品。出演はシャンタル・ロビー、クロード・ペロン、ロシー・デ・パルマ、ジャン=ユーグ・アングラード、ジャン=ピエール・マルタン、アラン・シャバ、タチアナ・グーセフ、ドミニク・ファルージア、クローディ・オッサール、ベルナール・メネ、ダニエル・イソッポ、アルメル・ドイッチ、クリストフ・ドボヌイユ他。脚本はシャンタル・ロビー、撮影はナガタ・テツオが担当。仕事に、娘に、良き友達に、42歳のオディールは満足だった。しかし娘が家を出て寂しくなった彼女は、歌手アダモの夕べに出かける……。本作品は第11回フランス映画祭横浜2003に出品され、2003年6月21日にパシフィコ横浜で上映された。歌手のサルヴァトーレ・アダモが本人役で出演している。

アンダースコアはフランス出身でインターナショナルに活躍している作曲家フレデリック・タルゴーンが担当。 「デルタフォース2」(1990)「フォートレス」(1992)「ヘヴィメタル FAKK2」(2000) 等アメリカ映画(しかもSF・アクション系)の仕事が多い作曲家だが、ここではフレンチ・ロマンティック・コメディに上質で繊細なスコアを提供している。「Les baisers」 はオーケストラによるジェントルで情感豊かなメインの主題で、明るく透明感のある曲。「Le rendez-vous de Myriam」「Mere et fille」「L'arrivee de Myriam」等ではギターがアクセントになっている。「Il etait une fois les forains」「Autour du feu」はハーモニカによるメインの主題のバリエーション。「Myriam raconte」「Odile et la fee」「La fete endormie」等は抑制されたアンダースコア。最後の2曲「Pour Chantal」「Pour Claudie」 はタルゴーンのピアノ・ソロによる曲(それぞれ、監督のシャンタル・ロビー、プロデューサーのクローディ・オッサールに捧げられている)だが、前者はメインの主題のバリエーション。全体に少し地味だが良質で美しいスコア。

このサントラCDにはタルゴーン作曲のアンダースコアが14曲と、ディック・デイル等の挿入曲が5曲、サルヴァトーレ・アダモの歌が8曲収録されているが、冒頭の主題歌「Laisse tes mains sur mes hanches」 はアダモとシャンタル・ロビーのデュエットになっている(作曲もアダモ)。
(2003年7月)

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(未公開)アントニー・ジマー  ANTHONY ZIMMER

作曲・指揮: フレデリック・タルゴーン
Composed and Conducted by FREDERIC TALGORN

(仏Milan / 301 717-6)

cover
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2005年製作のフランス映画(日本では劇場未公開でビデオ発売済)。監督・脚本は「(未公開)Le jour de grace」(2000)に続きこれが長編監督2作目となる ジェローム・サル 。出演はイヴァン・アタル、ソフィー・マルソー、サミ・フレイ、ダニエル・オルブリチスキ、ジル・ルルーシュ、サミール・ゲスミ、ディミトリ・ラトー、グゥエネル・クロース、マルク・ディアビラ、アルノー・デュルリー、ローラン・クリュッグ他。撮影はドゥニ・ルーダン。パリ警察幹部のアッカーマン(フレイ)は、謎の男アントニー・ジマーを国際的マネーロンダリングの罪で追っているが、ジマーは手術で顔と声を変えてしまっており、行方が掴めない。一方、パリからニース行きの列車で、通訳のフランソワ(アタル)は、謎の美女キアラ(マルソー)と知り合い、カンヌのカールトン・ホテルに泊まるが、その日から彼は殺人者たちに追われはじめる……。ソフィー・マルソーが“ファム・ファタル”を演じるヒッチコック調の“巻き込まれ”型スリラー。2010年にフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督/アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップ主演の「ツーリスト」 としてハリウッドでリメイクされている。

音楽はフレデリック・タルゴーン が作曲しており、センシュアルでサスペンスフルはオーケストラル・スコアを展開している。「Ouverture」 はミステリアスなタッチの序曲。その後「Rencontres」「Entranges vacances」「La planque」「L'etau se resserre」「Reveleation」と緊張感のあるサスペンス音楽が続く。「A bout de souffle」 は重厚で激しいアクションスコア。「Conduite de nuit」は躍動的なタッチの短い曲。「Fehlen - Laderniere chance」もミステリアス。最後に映画の挿入曲「Promenade」「Groove Manager」「L'escalier」が収録されている。劇伴に徹した地味ながら効果的なサスペンス・スコア。
(2005年9月)
(2011年1月)

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(未公開)LES AIGUILLES ROUGES

作曲・指揮:フレデリック・タルゴーン
Composed and Conducted by FREDERIC TALGORN

演奏:フィルハーモニア管弦楽団
Performed by the Philharmonia Orchestra of London

(仏naive vision / 3-298490-970010)

2006年製作のフランス映画。製作・監督は「(未公開)エロスの罠」(1968)「女芯底なし沼」 (1973)「絶倫5人女」(1973)「露出/エキジビジョン」(1975)等の ジャン=フランソワ・ダヴィ 。出演はジュール・シトリュク、ダミアン・ジュイユロ、ジョナタン・ドゥミュルジェ、ピエール・デルンヌ、セザール・ドムボイ、ジュール=アンジェロ・ビガルネ、ラファエル・フッシュ=ウィリグ、クレマン・シェブリ、リシャール・ベリ、ルーフュス、パトリック・ブシテー、ベルナデット・ラフォン、ベルナール・アレール他。脚本はジャン=フランソワ・ダヴィ、エリザベス・ディオとガイア・グアスティ。撮影はベアトリス・ミズライ。アダルト系の作品を中心に手がけてきたジャン=フランソワ・ダヴィ監督(1945〜)によるシリアスなドラマで、不服従に対する懲罰として標高2500メートルのシャモニー・ブレヴァン山に登る3日間の旅に出ることになった12〜16歳の8人のボーイスカウト隊員たちを描く。 「ぼくセザール 10歳半 1m39cm」(2003)の主役を務めたジュール・シトリュク が主人公の少年リュックを演じ、同作の監督だったリシャール・ベリがリュックの父親を演じている。

音楽はフレデリック・タルゴーン が作曲しており、ここではロンドンの名門フィルハーモニア管弦楽団の演奏による極めて上質なシンフォニック・スコアを展開。「Arrivee a Chamonix」は、ピアノとストリングスによるメランコリックで、かつジェントルな主題。「L'aigle」 は、フル・オーケストラによる雄大で美しい曲。素晴らしい。「Les aiguilles rouges」は、パワフルなイントロからサスペンス調へ展開。「La valse」は優雅なワルツ。「Myriam」は、ジョン・パリセッリのギター・ソロとストリングスによるジェントルな曲。「Sauvetage」 もジェントルで雄大な曲。「Musette」はエドワード・ヘシオンのアコーディオン・ソロによるワルツ。「Le baiser」 はジェントルなピアノ曲。「Theme "Les aiguilles rouges"」 は、メインの主題のリプライズにより締めくくる。全 9曲/37分強と、最近のサントラ・スコア盤としては短めのスコアだが、音楽の素晴らしさが短さを補完して余りある。こういう、おそらく日本では劇場公開されることのないヨーロッパの小品につけられた上質なドラマティック・アンダースコアに巡り会うことは、サントラ・ファンにとっての愉しみの一つだろう。
(2006年7月)

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(未公開)PRESIDENT

作曲・指揮:フレデリック・タルゴーン
Composed and Conducted by FREDERIC TALGORN

演奏:フィルハーモニア管弦楽団
Performed by the Philharmonia Orchestra of London

(仏Milan / 399 057-2)

2006年製作のフランス映画。監督は リオネル・デルプランク 。出演はアルベール・デュポンテル、ジェレミー・ルニエール、クロード・リッシュ、メラニー・ドゥーテイ、ジャッキー・ベロワイエ、クレール・ネブート、カルロ・ブラント、クリストフ・オダン、パトリック・カタリフォ、フロランス・トマッサン他。脚本はリオネル・デルプランクとラファエル・メルツ。撮影はヴァンサン・マチアス。学生のマチュー(ルニエール)は、大統領の娘ナエマ(ドゥーテイ)と恋に落ちる。大統領(デュポンテル)は、マチューを娘のボーイフレンドとして受け入れただけでなく、彼を自分の顧問として任命する……。

音楽はフレデリック・タルゴーン「L'elu」 は、ミステリアスかつリッチで情感豊かな曲。続く「La rencontre」「L'enquete」「Une journee qui commence」「Le piege」「Seul」「Les secrets」「Marshmallow」「La nuit」 等は、ミステリアスなタッチとサスペンスフルなタッチが交互に展開していく。「Le dernier roi」「Sur les marches」 は、ジェントルなタッチ。「Vie de famille」は、ピアノとストリングスによる躍動的な曲。「Mon pere」 は、メインの主題のバリエーション。「In Memoriam」 は、美しいストリングスによるフィナーレ。タルゴーンらしい上質なオーケストラル・スコア。
(2007年1月)

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モリエール MOLIERE

作曲・指揮: フレデリック・タルゴーン
Composed and Conducted by FREDERIC TALGORN

演奏:フィルハーモニア管弦楽団
Performed by the Philharmonia Orchestra of London

(仏Milan / 399 103-2)

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2006年製作のフランス映画。2007年3月15日〜20日の期間、東京・横浜・大阪で開催されたフランス映画祭2007で上映。監督は「(未公開)Mensonges et trahisons」(2004)「(未公開)La pause」(2005)等のローラン・ティラール 。出演はロマン・デュリス、ファブリス・ルキーニ、ラウラ・モランテ、エドゥアール・ベール、リュディヴィーヌ・サニエ、ファニー・ヴァレット、メラニー・ドス・サントス、ゴンザグ・レキヤール、ジリアン・ペトロフスキー、ソフィー=シャルロット・ユッソ、アリエ・エルマル、エリック・ベルジェール、アン・スアレス、アネリス・エスム、リュック・トレンブレ他。脚本はグレゴワール・ヴィニュロンとローラン・ティラール、撮影はジル・アンリ。1644年、弱冠 22歳の劇作家モリエール(デュリス)は「盛名劇団」を旗揚げするも破産し、債権者に追われてパリから姿を消す。そして、その後の数ヶ月間は今も歴史の闇に消えたままである。この謎の期間、モリエールの身に起きたことは何か?

音楽はフレデリック・タルゴーン が担当しており、非常に上質なオーケストラル・スコアを展開。「Theme de Moliere」 は、クラシカルで躍動的なメインタイトル。「Au chevet d'Elmire / Flashback」は、ややトラジックなタッチ。「Theme de Celimene」「Au theatre」は、バロック調のジェントルな曲。「Arrivee de Moliere chez Jourdain」「Montrez-moi ce que vous savez faire!」も、ジェントルでクラシカル。「Moliere precepteur」は、ややダークなタッチ。「Tentative de fuite」は、コミカルな曲。 「Dorante」「Jourdain rencontre Celimene」「Coup de theatre chez Celimene」 等は、リリカルなタッチ。「Moliere et Elmire」は、ドラマティックで美しい曲。「Scenes de chasse / Interlude」は、荘厳なタッチ。「La Galere」「Moliere et Elmire pris sur le vif」 は、ストイックなタッチ。「Mort d'Elmire」は、トラジックな曲。「Generique de fin」 は、躍動的で後半はジェントルなエンドタイトル。ラストは美しい「Past Times, Past Lives」で締めくくる。
(2007年3月)

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(未公開)ASTERIX AUX JEUX OLYMPIQUES

作曲・指揮: フレデリック・タルゴーン
Composed and Conducted by FREDERIC TALGORN

演奏:フィルハーモニア管弦楽団
Performed by the Philharmonia Orchestra of London

(仏Milan / 399 188-2)

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2008年製作のフランス=ドイツ=スペイン=イタリア=ベルギー合作映画。監督は「ル・ブレ」(2002)等の フレデリック・フォレスティエと、「シャルロット・ゲンズブール/愛されすぎて」 (1992)等に出演した俳優で「ダブルオー・ゼロ」(2004) の製作も担当しているトマ・ラングマン (フランスの名監督クロード・ベリの息子)。出演はジェラール・ドパルデュー、クロヴィス・コルニヤック、ブノワ・ポールヴールド、アラン・ドロン、ヴァネッサ・ヘスラー、フランク・デュボス、ジョゼ・ガルシア、ステファーヌ・ルーソー、ジャン=ピエール・カッセル、エリー・スムーン、アレクサンドル・アスティエ、エルリック・トマ、ジェローム・ル・バンナ、ジャン=ピエール・カスタルディ、ミヒャエル・シューマッハー他。ルネ・ゴシニーアルベール・ウデルゾ 原作の人気コミック『アステリックスとオベリックス』 をベースにトマ・ラングマン、オリヴィエ・ダザ、アレクサンドル・シャルロットとフランク・マニエールが脚本を執筆。撮影はリュック・ベッソン監督作品で知られるティエリー・アルボガスト。 「(未公開)ASTERIX ET OBELIX CONTRE CESAR」(1999/監督:クロード・ジディ)「ミッション・クレオパトラ(ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRE)」 (2002/監督:アラン・シャバ)に続くオールスター・キャストによるコミック原作の実写映画化で、78 百万ユーロの製作費を投じた大作。この手のコメディはフランス映画が得意とするジャンルで、国内では大ヒットするが、海外に輸出するのは非常に難しい(これはどこの国のコメディも同様だが)。

このシリーズの音楽は、1作目「(未公開)ASTERIX ET OBELIX CONTRE CESAR」ジャン=ジャック・ゴールドマンローランド・ロマネッリ、2作目 「ミッション・クレオパトラ」フィリップ・シャニー、アニメ版の「(未公開) ASTERIX ET LES VIKINGS」アレクサンドル・アザリア だったが、この「(未公開)ASTERIX AUX JEUX OLYMPIQUES」フレデリック・タルゴーン が担当。「Generique debut」 は、ヒロイックなブラスのイントロからフルオーケストラによる明るく躍動的なメインの主題へと展開するメインタイトル。「Asterix et Obelix」は、明るく快活なアステリックス(コルニヤック)とオベリックス(ドパルデュー)の主題。「"Mais nous sommes romains"」も、明るく快活な主題からマーチへ展開。「En route vers Olympie」 は、ジェントルな主題から後半はヒロイックなタッチへ。「Les juges」は、ややエスニックなタッチ。「Dr. Mabus」 は、ミステリアスな主題。「Bain mousse-la Palestre」は、勇壮なマーチ。「Entrainement d'Alafolix」は、明るく快活な主題。「Scene du balcon」 は、ジェントルな主題で、後半ドラマティックに盛り上がる。「Ouverture des jeux et parade」は、ヒロイックなマーチ。「Congres de druides」「Test du coleoptere」「La galere」等は、コミカルなタッチ。「Course de relais」は、ダイナミックなオーケストラ音楽。「Lancer de disque - Alafolix et Humungus」は、コミカルなタッチから後半はサスペンス調に。「Brutus se dope et se degonfle」 は、ビジーなアクション音楽。「Preparatifs de la course de chars 1」「Preparatifs de la course de chars 2」は、ヒロイックでダイナミックな曲。「Couronnement et banquet final」は、ヒロイックなマーチ。「La course de chars」は、クライマックスの戦車レースのシーンの11分 43秒に及ぶダイナミックなアクション音楽。コメディ大作にふさわしい明るくスケールの大きいオーケストラル・スコアとなっている。冒頭にLois Andrea featuring Big Aliの「All we need」、Big Ali featuring Lois Andreaの「Funk machine (Asterix funk)」、Hakimakliの「Dollaly」、Eight の「Supernatural funky fresh」 の4曲の挿入歌、及びラストにブルータス役のブノワ・ポールヴールド(ベルギー出身の人気コメディアン)が歌う「Besoin de rien, envie de toi」を収録。

フレデリック・タルゴーン が手がけた作品には 「ジキルとハイド(Edge of Sanity)」(1989)「エドガー・アラン・ポー/早すぎた埋葬(Buried Alive)」(1990)「ロボ・ジョックス(Robot Jox)」(1990)「デルタフォース2(Delta Force 2: The Colombian Connecton)」(1990)「赤と黒の接吻(Le brasier)」(1991)「(TV)インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険ドイツ編/ソンム編(The Young Indiana Jones Chronicles - Germany, Mid-August 1916, - Somme, Early August 1916)」(1992)「(未公開)派遣秘書(The Tem)」(1993)「フォートレス(Fortress)」(1993)「(未公開/TV)Legends in Light: The Photography of George Hurrell」(1995)「(未公開)Die Story von Monty Spinnerratz」(1997)「(TV)エンジェルス2(Angels in the Endzone)」(1997)「(未公開/V)The Adventures of Young Indiana Jones: The Trenches of Hell」(1999)「(未公開/TV)The Wrong Girl」(1999)「(TV)タイム・ラビリンス時空の扉(The Devil's Arithmetic)」(1999)「(未公開/TV)カミング・アウト(Common Ground)」(2000)「ヘヴィメタル FAKK2(Heavy Metal 2000)」(2000)「(TV)クリープゾーンエイジング・ウイルス(Do or Die)」(2003)「夢の中に君がいる(Laisse tes mains sur mes hanches)」(2003)「(未公開)RRRrrrr!!!」(2004)「(未公開)Anthony Zimmer」(2005)「(未公開)Robots of Mars 3D Adventure」(2005)「(未公開)Les aiguilles rouges」(2006)「(未公開)Nos jours heureux」(2006)「(未公開)President」(2006)「モリエール(Moliere)」(2007)「(未公開)Asterix aux jeux olympiques」(2008)「(未公開)Mes Stars et moi」(2008)「(未公開)Hexe Lilli」(2009)等がある。
(2008年4月)

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(未公開)LES ENFANTS DE TIMPELBACH

作曲・指揮:フレデリック・タルゴーン
Composed and Conducted by FREDERIC TALGORN

演奏:フィルハーモニア管弦楽団
Performed by the Philharmonia Orchestra of London

(仏Milan / 399 264-2)

2008年製作のフランス映画。監督は本作が長編第4作となるフランスの新鋭ニコラ・バリー (1980〜)。出演はラファエル・カッツ、アデル・エグザルショプロス、レオ・ルグラン、バブティスト・ブトゥーロー、マルタン・ジョベール、ローラ・クルトン、ジェラール・ドパルデュー、キャロル・ブーケ、レオ・パジェット、アルメル、イローナ・バシェリエ、ジョエル・ドゥマルティ、フロリアン・グーティラス他。脚本はニコラ・バリー、ニコラ・プーフェリとファブリス・ロジェ=ラカン。撮影はアクセル・コスヌフロイ。ヨーロッパの片田舎の小さな村で、子供たちの悪戯に愛想をつかした大人たちが全員村から出て行ってしまい、残された子供たちはいじめっ子たちとその被害者たちの2つのグループに分かれて対立する……。

音楽はフレデリック・タルゴーン「Generique」 は、オーケストラとピアノによる躍動的でややコミカルなタッチのメインタイトル。「Ouverture」 は、ジェントルで快活なタッチのメインの主題による序曲。「Corbac」は、ミステリアスなタッチ。「La ville Endormie」「Au coin du feu」「Marianne et Thomas」「Nocturne」「Barnabe et Charlotte」「Retour des parents」等は、ジェントルな曲。「Le combat」は、サスペンス調から後半はダイナミックなアクション音楽へ。「Ou sont les parents ?」は、メランコリックな曲。「Timpelbach se reveille」「La ville est a nous」「Standardistes」は、躍動的で明るく快活な曲。「Terreur de barnabe」「Les ecorches」は、サスペンスフルな曲。「Relance du generateur」「Les parents」 は、躍動的でややコミカルなタッチ。「La bataille」 は、サスペンス調からヒロイックな主題へと展開する9分以上に及ぶアンダースコア。最後の「Une nouvelle vie」 は、ジェントルなピアノ曲で締めくくる。職人的な巧さのオーケストラル・スコアだが、コミカルなタッチの部分にはダニー・エルフマンの影響が見られる。
(2009年2月)

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(未公開/TV)星の王子さま LE PETIT PRINCE

作曲・指揮:フレデリック・タルゴーン
Composed and Conducted by FREDERIC TALGORN

演奏:ケルン放送管弦楽団
Performed by WDR Rundfunkorchester de Cologne

(仏Sony Music / 88697952532)

2010〜2011年製作のフランス=ドイツ合作TVアニメーション。監督はピエール=アラン・シャルティエ 。声の出演はガブリエル・ビスムート・ビアンネーム(王子)、フランク・カピラリー(キツネ)、 「マリー・アントワネット」(2006)「サガン -悲しみよこんにちは-」(2008)等のギヨーム・ガリエンヌ(ヘビ)、 「さよならモンペール」(1991)「レセ・パセ自由への通行許可証」(2002)「ココ・アヴァン・シャネル」(2009)等のマリー・ジラン(バラ)他。フランス人の飛行士・小説家アントワーヌ・ドゥ・サン=テグジュペリ (1900〜1944)作の童話で、全世界で8000万部以上が発行されている「星の王子さま」 を基に、エルヴェ・ベネデッティ、ニコラ・ロバン、トマ・バリシェラ、クレリア・コンスタンティーヌ他が脚本を執筆。美術監督はガブリエル・ヴィラット。人が1人しか住めないほどの小さな惑星で暮らす王子さまは、美しいバラに別れを告げて旅に出る。いろいろな小惑星を訪ねた末に到着した地球で、王子さまは砂漠に不時着した飛行士に出会う……。同じ原作が1974年製作のミュージカル映画「星の王子さま(THE LITTLE PRINCE)」 (製作・監督:スタンリー・ドーネン/音楽:フレデリック・ロウ、アラン・ジェイ・ラーナー/出演:リチャード・カイリー、スティーヴン・ワーナー、ジーン・ワイルダー他)、1983年製作のフランス映画「(未公開)星の王子さま(LE PETIT PRINCE)」 (監督・脚本:ジャン=ルイ・ギェルマン/出演:ギィ・グラビス、ダニエル・ローヤン他)等として映画化されているほか、日本でも1978〜1979年製作の「星の王子さま プチ☆プランス」 としてTVアニメ化されている。

音楽はフランスの作曲家フレデリック・タルゴーン が担当。プレリュード、第一楽章(Allegro Moderato)、第二楽章(Scherzo - Andante con moto)、第三楽章(Allegro Giocoso)、エピローグの5部構成の交響曲となっている。プレリュードの「La porte」 は、ジェントルでややミステリアスなタッチの短い前奏曲。第一楽章の「Ouverture」 は、ファンタスティックで大らかな序曲。「Le Serpent」 は、サックスをフィーチャーしたサスペンスフルなヘビの主題。「La Rose」 は、ミステリアスかつジェントルなバラの主題。「L'attaque」は、躍動的な曲。「Renard」は、ジェントルなキツネの主題。「Le Petit Prince et Renard decouvrent la planete」は、躍動的なタッチから壮大に盛り上がる。「Vive le Petit Prince」は、明るく快活な曲。第二楽章の「Les Idees Noires」は、コーラスを加えたサスペンスフルな曲。「Il etait une fois」は、ジェントルでややミステリアスなタッチ。「Le livre magique le Petit Prince vole dans les nuages」は、明るく躍動的な曲。「Le peuple en guerre」は、ダークなタッチ。「La paix retrouvee」は、ジェントルでファンタスティック。第三楽章の「Le parapluie volant」は、明るく快活な曲。「Le Petit Prince et l'Oiseau de Feu」 は、サスペンスフルなタッチ。「L'aventure continue」 は、ジェントルな主題から躍動的なタッチへ。「Epilogue」 は、ジェントルなタッチのエピローグでラストは大らかに盛り上がる。最後にヤニック・ノアのヴォーカルによる主題歌「De Planete en Planete」 を収録。上質でファンタスティックなシンフォニック・スコア。
このCD「Le Petit Prince: La Symphonie」 はタルゴーン作曲のスコアのみを収録したサントラだが、これとは別にアラン・シュナイダー作曲の劇中の歌だけを収録したコンピレーションCD「Le Petit Prince: Comptines et Berceuses」 が出ている。
(2012年1月)

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