フィリップ・ロンビ
 Philippe Rombi

Date of Birth: 1968/4/3
Place of Birth: Pau, Pyrénées-Atlantiques, France
Mini Biography:
Philippe Rombi studied in Conservatoire National de Region de Marseille, in particular with Pierre Barbizet for the piano and with Pol Mule for the conducting, and obtained a number of prizes including Medailles d'or de piano et de musique de chambre and 1er Prix de direction d'orchestre. He entered the class of Antoine Duhamel at l'Ecole Normale Superieure de Musique de Paris and obtained le Diplome superieur de Composition de Musique de film. After composing for some short films by the pupils of the Ecole Nationale Superieure des Metiers de l'Image et du Son (Femis), he started his career as a film music composer in 1999 for the film "Les amants criminels" directed by Francois Ozon. Rombi also composed Ozon's "Sous le Sable"(2000), "Swimming Pool"(2003), "5x2"(2004), "Angel"(2007), "Ricky"(2009) and "Potiche"(2010). He was nominated for Cesars 2006 for his score to "Joyeux Noel"(2005), for which he composed "Ave Maria" sung by Nathalie Dessay. He was a member of the jury for the 8th International Music & Cinema Festival in 2007.

Unofficial website of Philippe Rombi: http://prombi.free.fr/

 


スイミング・プール SWIMMING POOL

作曲・指揮:フィリップ・ロンビ
Composed and Conducted by PHILIPPE ROMBI

演奏:ベラルト交響楽団
Performed by L'orchestre symphonique Bel'Arte

(仏Warner / 2564 60 270 2)

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2003年製作のフランス=イギリス合作映画(日本公開は2004年GW予定)。監督は「サマードレス」(1996)「ベッドタイム・ストーリーズ」(1997)「ホームドラマ」(1998)「クリミナル・ラヴァーズ」(1999)「焼け石に水」(2000)「まぼろし」(2001)「8人の女たち」(2002)等のフランソワ・オゾン。出演はシャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ、チャールズ・ダンス、マルク・ファヨール、ジャン=マリー・ラムール、ミレイユ・モセ他。脚本はフランソワ・オゾンとエマニュエル・ベルンエイム。撮影はヨリック・ルソー。スランプに陥ったイギリスの女流ミステリ作家サラ・モートン(ランプリング)は、出版社社長(ダンス)の薦めで彼が所有する南仏の別荘に出かける。美しい自然に囲まれたプール付別荘で新しいミステリ小説の執筆が順調に進みかけたところで、社長の娘ジュリー(サニエ)が突然現れる……(映画自体のレビューは「Quick! Film Review」をご参照)。この作品は2003年度カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された他、シャーロット・ランプリングが同年のヨーロッパ映画賞で主演女優賞を受賞している。

音楽はオゾン監督と「クリミナル・ラヴァーズ」(1999)「まぼろし」(2001)でも組んでいるフィリップ・ロンビが担当。彼は撮影がはじまる前に監督から脚本を渡され、主人公サラが書き進めている小説の展開を、音楽から想像できるようにしてほしいと頼まれたという。「Theme」はピアノ(ロンビ自身の演奏)、ギター、囁くような女声とストリングスによるセンシュアルでミステリアスなメインテーマで、スコア全編を通じてこの主題が繰り返し登場する。官能的で少しダークなタッチは、ブライアン・デ・パルマ監督作品でのピノ・ドナジオの音楽に通ずるものがある。「Writing」「Journal intime」は、このメインの主題のバリエーション。「Fausse piste」「Revelation」「Mefiance」「Soupcons」「Flashback meurtre」は、殺人ミステリの要素を描写したサスペンス音楽で、オーソドックスな手法だが、効果的なドラマティック・アンダースコアとなっている。

尚、このフランスのWarner MusicからリリースされているサントラCDはフランソワ・オゾン監督作品の音楽を集めたコンピレーション(CD2枚組)となっており、1枚目には上記「スイミング・プール」からの8曲の他に、「まぼろし」から4曲、「クリミナル・ラヴァーズ」から1曲、「8人の女たち」から1曲が収録されている(「まぼろし」「クリミナル・ラヴァーズ」の音楽はフィリップ・ロンビ、「8人の女たち」の音楽はクリシャナ・レヴィが作曲)。また2枚目はオゾン監督作品の挿入歌を集めたCDで、「サマードレス」「焼け石に水」「まぼろし」「8人の女たち」「クリミナル・ラヴァーズ」「スイミング・プール」からの挿入歌が収録されている。ロンビによる「まぼろし」の4曲(「Ouverture」「Apparition de Jean」「Sur le sable」「Generique」)は、ややトラジックなトーンのストリングス主体による繊細でドラマティックなスコア、「クリミナル・ラヴァーズ」「Adagio」も繊細でジェントルな音楽で、なかなか上質な映画音楽である。
(2004年4月)

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戦場のアリア JOYEUX NOEL

作曲・指揮:フィリップ・ロンビ
Composed and Conducted by PHILIPPE ROMBI

演奏:ロンドン交響楽団、ベラルト交響楽団、スカラ合唱団
Performed by the London Symphony Orchestra, Orchestre Symphonique Bel Arte, Chorale Scala

(仏Virgin Classics / 0946 340949 2 4)

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2005年製作のフランス=ドイツ=イギリス=ベルギー=ルーマニア合作映画(英語題名は「Merry Christmas」)。監督・脚本はクリスチャン・カリオン。出演はダイアン・クルーガー、ベンノ・フュアマン、ギヨーム・カネ、ゲイリー・ルイス、ダニー・ブーン、ダニエル・ブリュール、リュカ・ベルヴォー、ベルナール・ル・コック、アレックス・ファーンズ、クリストファー・フルフォード、ミシェル・セロー、スザンヌ・フロン、スティーヴン・ロバートソン、イアン・リチャードソン他。撮影はウォルター・ヴァン・デン・エンデ。第一次大戦中、1914年のクリスマス・イヴ。戦場の塹壕で、テナー歌手のドイツ軍兵士ニコラス(フュアマン)が「きよしこの夜」を歌いはじめると、敵のスコットランド兵がバグパイプで伴奏をはじめ、これをきっかけにドイツ、スコットランド、フランスの兵士たちは一時的に休戦し、シャンパンで乾杯してクリスマスを祝うことに……、という実話に基づいたドラマ。オペラ歌手の夫婦を演じるクルーガーとフュアマンの歌声を、ナタリー・ドゥセー(ソプラノ)とローランド・ヴィラゾン(テナー)が吹替えている。

音楽はフランソワ・オゾン監督とのコラボレーションで知られるフランス人の新鋭フィリップ・ロンビ「Ave Maria」は、ナタリー・ドゥセーの荘厳なソプラノによる、ロンビ作曲の“アヴェ・マリア”。「Ouverture」は、静かなイントロからフル・オーケストラによる力強くドラマティックな主題へと展開する序曲。「Hymne des fraternises」は、リリカルなピアノによる“友愛の賛歌”。「Anna et Nikolaus」は、静かにジェントルなアンナ(クルーガー)とニコラスの主題。「La guerre」は、ストイックなタッチから後半力強く盛り上がる“戦争”の主題。「Bist du bei mir」は、ナタリー・ドゥセーとローランド・ヴィラゾンのデュエットによるバッハの“あなたがそばにいたら”。「Stille Nacht」は、ヴィラゾンのテナーによる“きよしこの夜”。「Les souvenirs de Ponchel」「Theme de l'absence」「Anna et Nikolaus」は、静かにジェントルなピアノ曲。「Le courrier des soldats」はトラジックで美しい主題。「War Adagio」は、ジェントルで情感豊かな“戦争のアダージョ”。「Hymne des Fraternises "I'm deaming of home"」は、ナタリー・ドゥセーとスカラ合唱団による荘厳な賛歌。「Adeste fideles」は、栄光に満ちたイントロからヴィラゾンのテナーによる賛美歌111番“神の御子は”に展開。「Aria pour violon et orchestre, d'apres l'Ave Maria」は、ジェントルで美しい“ピアノとオーケストラのためのアリア”。「Hymne des Fraternises (murmures et vocalises)」は、スカラ合唱団のドラマティックなコーラスによる“友愛の賛歌”。クラシカルで感動的なスコア。このサントラCDには、スコアのメイキングや映画の歌曲シーン、予告編等を収録したDVDが付いているが、これを見ると、作曲家ロンビのこのスコアに対する並々ならぬ意気込みが伝わってくる。
(2005年12月)

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エンジェル  ANGEL

作曲・指揮:フィリップ・ロンビ
Composed and Conducted by PHILIPPE ROMBI

合唱:クラウチ・エンド祝祭合唱団
Chorus: Crouch End Festival Chorus

(独Colosseum / CST8116.2)

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2007年製作のイギリス=ベルギー=フランス合作映画。監督は「焼け石に水」(2000)「まぼろし」(2001)「8人の女たち」(2002)「スイミング・プール」(2003)「ふたりの5つの分かれ路」(2004)「ぼくを葬る」(2005)等のフランソワ・オゾン。出演はロモーラ・ガライ、シャーロット・ランプリング、ルーシー・ラッセル、サム・ニール、ミヒャエル・ファスベンダー、ジャクリーン・トン、ジャニーヌ・デュヴィツキ、クリストファー・ベンジャミン、ジェンマ・パウエル、サイモン・ウッズ、アリソン・パーゲッター、セイモア・マシューズ、トム・ジョージソン、ウナ・スタッブス、ロザンナ・ラヴェル、ジェフリー・ストリートフィールド、ロジャー・モーリッジ、テレサ・チャーチャー他。エリザベス・テイラーの原作を基にフランソワ・オゾンが脚本を執筆。撮影はドニ・ルノワール。フランソワ・オゾン監督が初めて手がけた英語作品で、1910年のイギリスを舞台に、恋愛小説作家として成功を収めるイギリス人女性エンジェル・デヴェレル(ガライ)の生涯を描くドラマ。

音楽は、フランソワ・オゾン監督と「クリミナル・ラヴァーズ」(1999)「まぼろし」(2001)「スイミング・プール」(2003)「ふたりの5つの分かれ路」(2004)でも組んでいるフィリップ・ロンビ。ここでは非常にドラマティックな正統派オーケストラル・スコアを展開している。「The Real Life of Angel Deverell (Main Theme)」は、力強く感動的なメイン・テーマ。このストイックな主題は、ジェントルなワルツによる序曲「Overture」や、「Inspiration」「The Publisher」「London」「Success」「Mother's Death」「The Portrait / Honey Moon」「The War」「In the Name of Love」「Esme's Death」「Angelica」「Angel's Death」等、全編を通して様々なアレンジメントにより登場する。「Paradise Theme」は、 ピアノとストリングスによる優雅でジェントルな第二主題で、この主題も「A Gift from Paradise」「Together in Paradise」「The Dreamed Life of Angel Deverell」等で登場する。「Angel's Theme」は、リリカルで美しいエンジェルの主題。「Norley」「Alone in Paradise」は、ダークなタッチの曲。「Crowning Moment」「Marry Me」は、ドラマティックに盛り上がる。「Nora」「Visit to Esme」「Jealousy」は、静かにジェントルな曲。最後の「Angel's Theme (Alternate)」は、リリカルなエンジェルの主題で締めくくる。作曲家のロンビ自らがピアノを演奏している。
(2007年6月)

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(未公開)BIENVENUE CHEZ LES CH'TIS

作曲・指揮:フィリップ・ロンビ
Composed and Conducted by PHILIPPE ROMBI

演奏:ベラルト交響楽団
Performed by L'orchestre Symphonique Bel'Arte

(仏naive / ND68537)

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2008年製作のフランス映画。監督は「戦場のアリア」(2005)「ぼくの大切なともだち」(2006)等で知られる俳優のダニー・ブーン で、この映画にも出演している。出演はカド・メラッド、ゾー・フェリックス、アン・マリヴァン、フィリップ・デュクーヌ、ギイ・ルクリューズ、リヌ・ルノー、ミシェル・ガラブリュ、ステファーヌ・フライス、パトリック・ボッソ、ジネディーヌ・スーアレム、ロレンゾ・オーシリア=フォレ、アレクサンドル・カリエール、ジェローム・コマンドゥール、フレッド・ペルソンヌ他。脚本はダニー・ブーン、アレクサンドル・シャルロットとフランク・マニエール。撮影はピエール・アイム。南仏のサロン・ドゥ・プロヴァンスに住む郵便局長のフィリップ・アブラムス(メラッド)は、妻ジュリー(フェリックス)の機嫌を取るために海岸の町へ引っ越そうとするが、不正がばれて、フランス北部のベルグという町に単身赴任させられてしまう。そこは酒飲みの住民たちがシティと呼ばれる不可解な訛りを話す悲惨な場所だった……。この作品は2008年度にフランスで公開されたフランス映画興行収入No.1となり、歴代記録を塗り替える2,050万人を動員、8ヶ月後にリリースされたDVDも250万枚と驚異的なセールスを記録した。

音楽は、ダニー・ブーンが監督を手がけた前作「(未公開)La maison du bonheur」(2006)も担当しているフィリップ・ロンビ「Bienvenue chez les Ch'tis」は、ギターとオーケストラによる明るくジェントルなタッチのメインの主題。「Valse des Ch'tis」は、メインの主題のピアノとストリングスによる演奏。「Mutation」「La tournee」「Julie chez les Ch'tis」等は、コミカルでややミステリアスなタッチ。「C'est le Nooord」「Arrivee a Bergues」等もミステリアスな曲。「Le depart」は、メインの主題のピアノによるメランコリックなアレンジメント。「Le plat pays」は、ジャック・ブレルのヴォーカルによるジェントルなシャンソン。「Deux ans...」「Le vieux lille」「Philippe parle a Julie」「Les adieux」も、メインの主題のバリエーション。「Le carillon d'Antoine」「Nocturne du carillonneur」「Le carillon d'Antoine」は、鐘の音をフィーチャーした曲。「Les chars a voile」は、躍動的でジェントルな曲。「Le p'tit quinquin」は、ジェニー・クレーヴのヴォーカルによるシャンソン。「Generique de fin」は、コミカルなタッチのエンドタイトル。ピアノはロンビ自身が弾いている。
(2008年12月)

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(未公開)UN HOMME ET SON CHIEN

作曲・指揮:フィリップ・ロンビ
Composed and Conducted by PHILIPPE ROMBI

演奏:ベラルト管弦楽団
Performed by Orchestre Bel Arte

(仏Zig-Zag Territoires / ZZT090105)

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2008年製作のフランス映画。監督は「続・男と女」(1977)「愛と哀しみのボレロ」(1981)「奇人たちの晩餐会」(1998)等の出演作で知られるフランスの俳優フランシス・ユステール(1947〜)。出演はジャン=ポール・ベルモンド、ハフシア・ヘルツィ、ジュリカ・ジェンキンス、オリヴィエ・ベルモンド、ジャン=ピエール・ベルナール、ミシェル・ベルニエ、サラ・ビアシーニ、パトリック・ボッソ、ソフィー・ブーイヨー、フランソワーズ・ファビアン、ジョゼ・ガルシア、フランシス・ユステール、チェッキー・カリョ、エマニュエル・リヴァ、マックス・フォン・シドー、シャルル・アズナヴール、アントニー・ドロン他。チェザーレ・ツァヴァッティーニのオリジナル脚本をフランシス・ユステールとミュリエル・マジェランが脚色。撮影はヴァンサン・ジャノ。ヴィットリオ・デ・シーカ監督による1951年製作のイタリア映画「ウンベルトD」(出演:カルロ・バティスティ、マリア・ピア・カジリオ、リナ・ジェナリ/脚本:チェザーレ・ツァヴァッティーニ/音楽:アレッサンドロ・チコニーニ)のリメイク。少ない年金支給額で家賃を滞納しつつ、アパートで犬と暮らす孤独な老人のシャルル(ベルモンド)の悲哀を描くドラマ。2001年に起こした発作でしばらくスクリーンから遠ざかっていたベルモンドの久々の出演作。

音楽はフィリップ・ロンビが作曲しており、これは現時点での彼のベスト・スコアの1つだろう。「Un homme et son chien theme」は、ピアノ(演奏はロンビ自身)とストリングスによるしっとりと美しいメインの主題で、ジョルジュ・ドルリューの音楽を想わせるタッチ。「Ouverture」は、オーケストラとピアノによるドラマティックな序曲で、中盤にジェントルなシャルルの主題が登場。「Le piano de Jeanne」は、ピアノによるメランコリックで美しいジャンヌ(ジェンキンス)の主題。「Charles et Jeanne」は、フルート(演奏ミシェル・モラーグ)とピアノによるジャンヌの主題のバリエーション。「Theme de Charles」は、ピアノとストリングスのジェントルなワルツによるシャルルの主題。「Les souvenirs」は、ドラマティックな曲。「Le matin du depart」は、ピアノによるジャンヌの主題。「Mon chien」は、ピアノとオーケストラによるメインの主題のワルツ調のバリエーション。「Charles et Leila」は、ピアノとストリングスによるシャルルとレイラ(ヘルツィ)の繊細で美しい主題で、後半はジャンヌの主題に展開。「Recueillement」も、メインの主題のバリエーション。「Je ne sans plus ou aller」は、メランコリックでダークな曲。「Fais le beau!」は、繊細で抑制されたタッチ。「Rester digne」は、シャルルの主題から後半はドラマティックでパワフルなタッチに。「Seul」は、ギター(演奏ジャッキー・トリコワール)、ピアノ、ストリングスによるメインの主題のバリエーション。「Le pianiste de l'hotel」は、ライトなピアノ・ジャズによるシャルルの主題。「Final - Le train」は、ダークでトラジックなフィナーレで、後半はシャルルの主題を織り込んでドラマティックに盛り上がる。「Generique fin」は、メインの主題のリプライズによるエンドタイトル。最後にボーナストラックとしてピアノとヴァイオリン・ソロ(演奏ステファン・ロデスク)によるメインの主題「Un homme et son chien (piano - violon)」を収録。非常にドラマティックで美しいスコア。
(2009年1月)

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(未公開)LA NOUVELLE GUERRE DES BOUTONS

作曲・指揮:フィリップ・ロンビ
Composed and Conducted by PHILIPPE ROMBI

演奏:ベラルト交響楽団
Performed by L'orchestre symphonique Bel'Arte

(仏Music Box Records / MBR-010)

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2011年製作のフランス映画。監督は「ミクロコスモス」(1996)「キャラバン」(1999)「WATARIDORI」(2001)「オーシャンズ」(2009)等の製作や「リュミエールの子供たち」(1995)「コーラス」(2004)「幸せはシャンソニア劇場から」(2008)等の監督を手がけているクリストフ・バラティエ。出演はジャン・テクシエ、クレマン・ゴドフロイ、テオフィル・バケ、ルイ・デュソル、アロルド・ウェルネール、ナタン・パラン、イローナ・バシュリエ、トマ・ゴールドベール、レティティア・カスタ、ギヨーム・カネ、カド・メラッド、ジェラール・ジュニョ、マリー・ビュネル、フランソワ・モレル他。ルイ・ペルゴーの原作を基にクリストフ・バラティエ、ステファーヌ・ケレール、トマ・ラングマンとフィリップ・ロープ=キュルヴァルが脚本を執筆。撮影はジャン・ポワッソン。第二次大戦下、1944年のフランスの片田舎で、敵対する2つの少年グループが日々熾烈な戦いを繰り広げてた。そんな悪ガキたちの戦利品は、相手の上着のボタンを全部奪うことだった……。同じ原作が1961年に「わんぱく戦争(LA GUERRE DES BOUTONS)」(監督:イヴ・ロベール/出演:アンドレ・トルトン、ミシェル・イセラ他)、1995年に「草原とボタン(WAR OF THE BUTTONS)」(監督:ジョン・ロバーツ/製作:デヴィッド・パットナム/出演:グレッグ・フィッツジェラルド、エヴィアンナ・ライアン他)として映画化されれている。

音楽は、「スイミング・プール」(2003)「戦場のアリア」(2005)「エンジェル」(2007)「Ricky リッキー」(2009)「しあわせの雨傘」(2010)等のフィリップ・ロンビが作曲しており、ピアノもロンビ自身が演奏している。「Generique debut」は、ジェントルで大らかなメインタイトル。このメインの主題は「Arrivee au village」「A la mode de Paris」「Le journal de Violette」「Lebrac et Violette」等でも繰り返される。「En territoire ennemi」「Les Gibus prisonniers」等は、サスペンス調。「L'attaque du ponton」は、サスペンス音楽から後半ビジーなアクション音楽へ展開。「Paul et Simone」「La lettre et le feu」「La solitude de Lebrac / La milice aux trousses」は、メランコリックなタッチ。「Les Longeverne contre-attaquent / Le premier bouton」「Bataille des guerriers grecs」「Le duel」は、ビジーなアクション音楽。「La sortie au musee」は、ジェントルな曲。「L'arrestation」「Pythagore et la Resistance」は、抑制されたサスペンス音楽。「La capture de Lebrac」は、子供たちのコーラス(Les P'tits Chanteurs de Bruy'Oll)をフィーチャーしたストイックなタッチの曲。「Final」は、ジェントルなタッチからメインの主題へと展開するフィナーレ。ロンビらしい上質なオーケストラル・スコア。

フィリップ・ロンビが手がけた作品には
「(未公開)Chocolat amer」(1993)
「(未公開)Presse-citron」(1994)
「クリミナル・ラヴァーズ(Les amants criminels)」(1999)
「(未公開)Les fourches caudines」(1999)
「(未公開/TV)Paris-Deauville」(2000)
「(未公開)À corps perdu」(2000)
「まぼろし(Sous le sable)」(2000)
「(未公開)Oui, mais...」(2001)
「(未公開)Une hirondelle a fait le printemps」(2001)
「(未公開)Nuit d'argent」(2002)
「(未公開)Une employée modèle」(2002)
「スイミング・プール(Swimming Pool)」(2003)
「(未公開)Le coût de la vie」(2003)
「世界でいちばん不運で幸せな私(Jeux d'enfants)」(2003)
「(未公開/TV)Joe Pollox et les mauvais esprits」(2004)
「(未公開)Le rôle de sa vie」(2004)
「みんな誰かの愛しい人(Comme une image)」(2004)
「ふたりの5つの分かれ路(5x2)」(2004)
「(未公開)Mensonges et trahisons et plus si affinités...」(2004)
「戦場のアリア(Joyeux Noël)」(2005)
「(未公開/TV)La femme coquelicot」(2005)
「(未公開)Du jour au lendemain」(2006)
「(未公開)La maison du bonheur」(2006)
「エンジェル(Angel)」(2007)
「(未公開)Bienvenue chez les Ch'tis」(2008)
「(未公開)キャスター 裸のマドンナ(La fille de Monaco)」(2008)
「(未公開)Un homme et son chien」(2008)
「Ricky リッキー(Ricky)」(2009)
「(未公開)Le lit près de la fenêtre」(2009)
「しあわせの雨傘(Potiche)」(2010)
「(未公開)Rien à déclarer」(2010)
「(未公開)Guet-apens」(2011)
「(未公開)La nouvelle guerre des boutons」(2011)
「(未公開)Hollywoo」(2011)
「(未公開)Dreamers」(2012)
「危険なプロット(Dans la maison)」(2012)
「(未公開)Goodbye L.A.」(2012)
「(未公開)Guet-apens」(2013)
「17歳(Jeune & jolie)」(2013)
「(未公開)Astérix: Le domaine des dieux」(2014)
「彼は秘密の女ともだち(Une nouvelle amie)」(2014)
「(未公開)14 Juillet」(2015)
「(未公開)Un moment d'égarement」(2015)
「(未公開)Deux femmes au cinéma」(2015)
「(未公開)Le grand partage」(2015)
「(未公開)L'outsider」(2016)
「婚約者の友人(Frantz)」(2016)
「(未公開)L'amant double」(2017)
等がある。
フィリップ・ロンビは2005年の「戦場のアリア」、2012年の「危険なプロット」、2016年の「婚約者の友人」で仏セザール賞の音楽賞にノミネートされている。
(2012年4月)
(2015年8月)
(2017年11月)

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